大人は楽しい

我が子がたまに、「3歳くらいに戻りたいなあ」なんてことを言う時がある。我が子は若干7歳。小学一年生。そんな小さい身で何を、と思わなくもないのだが、一年生は一年生なりに、幼稚園までとは違う、ルールや時間割のある生活に思うところがあるようだ。

そんな時、私はこう言うことにしている。
「確かに小さい頃は甘やかして可愛がってもらったり良いこともあるけれど、大きくなることで広がる世界はとても楽しいよ。大きくなると、大変なことも増えるけど、楽しめることもぐんと増えるんだよ。大人なんてもうめっちゃ楽しいよ」と。

具体例としてはよく、遊園地のアトラクションを挙げてみたりする。
「小さい子は抱っこしてもらえていいかもしれないけど、遊園地でジェットコースターには乗れないでしょう?」
身長がぐんぐん伸び、かつて乗れなかったものに少しずつ乗れるようになってきている真っ只中の我が子にはよく伝わるようだ。

実際、成長と共に世界が広がるのは事実だ。
子どもの頃は学校という狭い社会がほぼ全てだったものが、外の世界を知って、新しい体験やコミュニティを知っていく。もちろん苦労もあるけれども、自分で選ぶことのできる選択肢が広がるというのはいいものだ。
どこかで居心地が悪くても、どこかには自分の安心できる場所が見つかるかもしれない。そう思えるのは非常に大きい。

一方、子どもの頃の方がよかったと思うことも本当はある。
自由になるお金はあまりなくとも、今よりずっと時間はあった。好きなことをたくさんできる体力・気力もあった。家事や仕事を気にせず、友人とただただお喋りや好きなことに時間を費やすなんて、今はほとんど出来ることではない。思い切り勉強できる環境だったのも今思えば素晴らしいことだ。

それでも私は、「大人の方が楽しい」と主張する。
それは事実というより、事実にしていかなければならないと思っているからだ。子どもを産んだ以上、そう言い続けることは親としての責務でもあると思うからだ。

子どもは否応なく大きくなる。いずれ大人になる。大人がつまらない、つらいだけの存在であるならば、成長なんかしたくなくなってしまうじゃないか。
「子どもはいいよねえ」なんて気軽に口にする大人を目にすることも時々あるが、これから大人に向かっていくものたちに、「子どもの方がいいよ」なんて言ってしまうのは、あまりに酷なことだと私は思う。
子ども時代は素晴らしい、でも、大人ってもっとすごく楽しい。
例え虚勢であってもそう堂々と言い続けて見せることは、正しいと信じている。

だから私は「大人は楽しい」と言い続ける。
そしてそれを出来る限り嘘にしないためにも、今を、これからを、一生懸命に楽しく充実させて生きるのである。

楽しく生きるぞ!!

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