見出し画像

オルターエゴ読書感想文5

『ALTER EGO』というスマホゲームがある。このアプリに出てくる読書記録まとめ5回目。


今回読破した本

『Self-Reference Engine』

円城塔 (2010), 早川書房.

最近はハヤカワ文庫をよく読んでいるので、それなりにSFという分野にも親しみを覚えてきたかなと思っていた。この本は、そんなにわかSFの私に、SFの真髄はまだこんなもんじゃないぞという何かを見せつける作品だった。

時間がおかしな事になって、過去と未来が入り乱れた奇妙な世界が舞台になっている。かなり独特な表現なのだけれど、筋は通っている(現代社会の科学理論に則っている訳ではない)ので、不思議とページをめくる手は止まらなかった。正確に記載された内容を理解しながら読めているのかというと全く自信がない。正直なところ意味は分からない。でも、意味が分かる。という不思議な気持ちになれる本だった。

未読リスト

残り17冊

中島敦 (2003), 『李陵・山月記』, 新潮社.

フランツ・カフカ著 高橋義孝訳 (1952), 『変身』, 新潮社.

アンドレ・ジッド著 山内義雄訳 (1954), 『狭き門』, 新潮社.

イワン・ツルゲーネフ著 神西清訳 (1952), 『はつ恋』, 新潮社.

種田山頭火 (2000), 『草木塔』, 日本図書センター .

夏目漱石 (2004), 『坑夫』, 新潮社.

フョードル・ドストエフスキー著 江川卓訳 (1970), 『地下室の手記』, 新潮社.

アルベール・カミュ著 清水徹訳 (1969), 『シーシュポスの神話』, 新潮社.

メアリー・シェリー著 森下弓子訳 (1984), 『フランケンシュタイン』, 東京創元社.

ルイス・キャロル著 矢川澄子訳 (1994), 『不思議の国のアリス』, 新潮社.

エドガー・アラン・ポー著 阿部保訳 (1956), 『ポー詩集』, 新潮社.

飛浩隆 (2006), 『グラン・ヴァカンス』, 早川書房.

長谷敏司 (2011), 『あなたのための物語』, 早川書房.

グレッグ・イーガン著 山岸真訳 (1999), 『順列都市』, 早川書房.

カート・ヴォネガット・ジュニア著 浅倉久志訳 (2009), 『タイタンの妖女』, 早川書房.

シオドア・スタージョン著 永井淳訳 (2006), 『夢みる宝石』, 早川書房.

宮澤伊織 (2018), 『そいねドリーマー』, 早川書房.

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?