Q.詩は小説になるか? A.なる、余裕で。──ジェイソン・レナルズ『エレベーター』レビュー〔深緑野分(小説家)〕

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いよいよ本日発売のジェイソン・レナルズ/青木千鶴訳『エレベーター』。詩や歌詞のような文体とレイアウトで臨場感たっぷりに物語が展開する、まったく新しいタイプの小説です。小説家の深緑野分さんによるレビューを公開いたします!

(試し読み・作品紹介はこちら)
(池澤春菜さんによるレビューはこちら)

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【イベント告知】神林長平デビュー40周年記念トークショー

神林長平氏のデビュー40周年を記念して、青山ブックセンター本店にてトークショーを開催いたします。トークは二部構成です。

■第1部 言葉使い師の軌跡

出演:神林長平、虚淵玄、小川哲 (司会・高柳カヨ子)
当代随一の人気脚本家・虚淵玄と、『ゲームの王国』で山本周五郎賞&日本SF大賞受賞の新鋭・小川哲が、神林長平という作家の真髄に迫ります。

■第2部 YUKIKAZE calling

出演:

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文字がリズムになって、流れ込んでくる──ジェイソン・レナルズ『エレベーター』レビュー〔池澤春菜(声優)〕

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早川書房より8月20日に発売のジェイソン・レナルズ『エレベーター』。兄の復讐を果たそうとする少年が乗り込んだエレベーターの中での出来事を描く物語です。声優の池澤春菜さんによるレビューをお届けいたします!

(試し読み・作品紹介はこちら)
(深緑野分さんによるレビューはこちら)

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 1ページ目から、悩むことになる。
 これは読書な

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現代中国最大のヒット作、『三体』が日本でも爆売れした理由。大森望×藤井太洋トークイベント採録

お盆休みの方も多いこの時期、大きな話題を呼んでおります『三体』を、ぜひこのタイミングで読もうとしている方もいらっしゃるのでは。本欄では、7月に八重洲ブックセンター本店にておこなわれた、『三体』翻訳者の大森望さんと、『三体』著者劉慈欣とも関係の深い作家・藤井太洋さんのトークイベントを再録します(SFマガジン2019年10月号掲載)。満員御礼だった本イベントの貴重な採録、ぜひお楽しみください。

『三

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8月20日発売、この夏のマスト・リード! ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

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8月20日発売、この夏最大の注目作!
ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

説明はあとにして、まずは読んでみてください。

いかがですか? 『エレベーター』最大の特徴は、全篇を通して、臨場感あふれる詩のような文体と、ページをめくるのが楽しみになるようなレイアウトで書かれている、というところなのです。
もちろん、物語の面白さも折り紙付き。サス

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「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」伴名練1万字メッセージ

8月20日に短篇集『なめらかな世界と、その敵』を上梓するSF作家・伴名練さん。発売後に公開予定だった「あとがきにかえて」ですが、届いた原稿の内容がまったく「あとがき」ではなく(本書のネタバレになっておらず)、それでいて一刻も早く世に広げたい熱量だったため、緊急公開します。何はともあれ、読んでください。(編集部)
※本原稿は書籍ではなく、SFマガジン10月号(8/24発売)に掲載されます。

伴名練

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スパイを追いかけて

『スパイたちの遺産』で語り手になるのは、しかし、スマイリーではなく、優秀な部下であったピーター・ギラムである。しかも、もうすでに引退し、フランスのブルターニュで過ごしている。そんなところから物語が始まる。

 すべては終わったのだ、とギラムはいう。しかし、予想に反し、静かにまた物語がはじまる。まだ終わっていない。過去の声に呼びかけられるかのように、ピーター・ギラムは、失敗に終わった作戦のためにロン

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小川一水「陸・海・空」連続復刊、第2弾!

8月20日、小川一水さんの初期傑作『群青神殿』『ハイウイング・ストロール』を復刊します。どちらも大幅な加筆修正、新あとがき、新解説、新装幀。特に『ハイウイング・ストロール』には、新規原稿が40枚追加されました! 7月に発売された『疾走! 千マイル急行』とあわせて小川一水の描く「陸・海・空」をお楽しみください。

『群青神殿』

神鳳(じんほう)鉱産に所属する鯛島俊機(たいじまとしき)と見河原こなみ

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『三つ編み』 レティシア・コロンバニ

「どうか、この話が現代のものでありませんように」と祈るように読み始めたこの話はインドの不可触民スミタの話で幕を開ける。彼女は毎日、近隣の村の家を訪ね素手で糞便を集める。お金はもらえない。時折残飯がもらえるだけ。夫は村人の畑のネズミ捕りをする。こちらもお金はもらえない。捕ったネズミを持ち帰り、ごはんのおかずにする。娘にこの仕事を継がせたくない。教育を受けさせたい。

この本は「新井賞」の第10回受賞

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2010年代を代表するSF短篇集『なめらかな世界と、その敵』

伴名練による初のSF短篇集『なめらかな世界と、その敵』が8月20日に発売されます。2010年代、寡作ながら発表した短篇のほとんどが年刊日本SF傑作選に収録され、プロ作家・翻訳家からも高い評価を得ている逸材の傑作集!

『なめらかな世界と、その敵』
伴名練
装画:赤坂アカ

【内容紹介】
いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニ

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