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ネギと生姜のスープ|風邪のひきはじめに|【お家でできるシンプル薬膳】

夕方になって急に背中がゾクっとしたり、喉の調子がいつもと違ったり。
なんとなく体に違和感を感じ、風邪をひいたかな?と思うことはありませんか。
こんな時は、できることなら身近な食事で対処できると嬉しいですよね。

この記事では、背中がゾクっとする冬のひきはじめの風邪におすすめの、
お家でできる簡単な薬膳スープのレシピをご紹介します。
(高熱で汗が出てしまっていたり、風邪をひいて数日たった場合にはまた違ったものがおすすめになります。)


「ひきはじめ」と「ひいてしまった」の違い

中医学的に簡単に説明しますと
「ひきはじめ」=邪気が体表に取り憑いている状態
「ひいてしまった」=邪気が体の中に入ってしまっている状態
を言います。

まだ体の表面に邪気がいる状態で素早く取り除いてしまえば本格的に風邪をひいて辛い思いをすることもありません。
それが、「風邪はひきはじめが肝心」と言われるゆえんです。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「邪気が体の表面に取り憑いている状態」と「中に入ってしまった状態」では対処法も違ってきます。


それぞれの対処法

「ひきはじめ」には、体表の邪気を吹き飛ばす「解表(げひょう)」という方法が用いられます。「ひいてしまった」には体質や症状にあった色々な対処法があります。

冬の風邪のひきはじめの「ゾクッとする」感じ(いわゆる悪寒)は、「冬の邪気(寒邪)」が体の表面に取り憑いている状態です。
この邪気が体の中に入ってしまう前に、体を内側から温め、汗とともに吹き飛ばしてしまいましょう!


具体的なおすすめ食材と特徴

ねぎ ……… 悪寒の強い風邪の初期に。寒さを散らし体を温める
生姜 ……… 悪寒の強い風邪による頭痛・鼻づまりや、胃の冷えによる嘔吐に
青じそ …… 気を流し、胃の機能を調整する
香菜 ……… 風邪の初期に 体表を開いて邪を飛ばす 食欲不振・消化不良にも
シナモン (桂枝) …… 風邪の初期の頭痛・発熱・悪寒に。体を温める効果あり

他にも、「にんにく」には脾・胃を温め、胃の機能の正常化を助けたり、
「しいたけ」には気を補い、免疫機能がアップする効果も期待できるのでおすすめです。

風邪をひいた時は水分をたっぷり摂ることも大切なので、
スープはまさにうってつけです。
寒さを散らして体を温める、ねぎをたっぷり使ったスープです。


たっぷりネギと生姜のスープ(2人分)

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