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女は固定をおそれ、男は変化をおそれる?

「女は変化をおそれ、男は固定をおそれる?」について考えた。角田光代さんと穂村弘さんのエッセイ「異性」の中にあった章だ。

"例えば会社をリストラされたっていう理由で自殺するのは、圧倒的に男性の方が多いんじゃないか。(中略)女性は全然そんなことないと思う。リストラで自殺なんて聞いたことがないし、(中略)また妊娠や出産という身体的な大変化も女性だから乗り越えられるもので、もしも(という仮定に意味があるかどうかはともかく)男性の身に同じことが起こったらとても耐えられないって説もあるらしい。これってどういうことなんだろう。君たちは変化をおそれていたんじゃなかったのか。でも、実際の変化に弱いのはむしろ僕らのほうだ。"

エッセイの中で穂村さんはこう語った。では、一般的に女性が「安定」をもとめて結婚したいと言うのはなぜなのだろう。

そもそも、その考えは大きな間違いで、女性は「変化する」ために結婚したいのかもしれない、と考えてみた。

「結婚する」となると、色々な変化が起こる。人によって変化はそれぞれ違うので、たとえば私の場合。数名の共同生活から2人暮らしになり、住む場所が変わり、苗字が変わる。親族の範囲が広がり、年末年始に帰る「実家」が増え、収入も増える。彼氏は旦那になり、お互い見つめあう関係から二人で歩く間柄に変わる。さらに年月が経てば、新しい命が生まれるかもしれない。

結婚したときとしない時と比べると、変化の度合いが大幅に違うのだ。

もしかしたら女性の優先順位は「人生」にあって、人生の変化を楽しむことが第一優先。そのためには他が安定してくれてた方がいい、なんて思うのかもしれない。「結婚=固定」ではなく、「結婚=人生の変化」であるのだろうなと思った。

以前とある店舗をインタビューした方も興味深いことを言っていた。何か新しいことに興味を示したり、挑戦したりするのは圧倒的に女性が多いというのだ。

今の生活が変化なく続いていくことを大切にする=男性的
人生・自分の生活が大きく変化することを求める=女性的

人間の性を2種類で分けるとすると、実はこんなことが言えるのかもしれない。まだまだ仮設だけれども、すごく有力な説であるように感じている。

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テーマ #仮説として持っているけれど 、検証が終わっていないこと

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