ビジョンはあるか

どうしてスキルを上げたいんだろう、と自分に問いかけたけれど言葉が出てこなかった。

周りと比べると自分は全然できないから。経験が浅いことで会社でマウンティングされるから。思い浮かぶものはどれも「周りのできる人に負けないように」だ。

何年もキャリアを積んできた人、これまであらゆる情報に触れてきた人には、ここ1,2年必死に頑張ったところで同じスキルや情報量にはならない。誰かのあとを追ってもその人にはなれないし、自分ができることも限られている。それは決してあきらめではなくて、「周りと比べてどうか」よりも、「自分はどうありたいのか」が大事だということだ。

「人も会社と同じように、ビジョンがあると取捨選択ができる」

お世話になっている人からそんな話を聞いた。私のビジョンは一体何だろうと悩み、転職したときに書いた退職エントリを読み返してみた。

この時の気持ちは変わっていないけれど、今はだいぶ薄れているように思う。それは興味が無くなったとかいうわけではなくて、単純に考える余裕が無いからだ。

自ら飛び込んだ"劣等感"の中で、とにかく這い上がろうともがいているが、どこに向かえばいいかわからなくなっている状態。まさに自分はどうありたいかのビジョンが見えなくなっているのだろうなと思う。

ビジョンとなると大きいかもしれないけれど、小さく目的に落とし込んでも同じこと。「スキルを上げたい」は、何のために?と言われると、やっぱり周りと比べないで設定された目的がない。

例えば毎日noteは、最初やはりスキルアップが目的だった。そのために毎日書いてはいたけれど、次第に「毎日書くこと」が目的になったり、「自分の気持ちを整理すること」が目的になったりと、不定期に目的が変わってきている。けれどそれは、「周りがやっているから」なんてものとは違うので、自分の中で淡々と進められるのだ。

何のためにスキルアップしたいのか。複業で書く意味は何か。「楽しい」よりも「つらい」が多くなってしまっているなら、もう1度ゆっくり考えなおしたほうがいいのかもしれない。


去年の毎日note。去年の今頃も、ずいぶん悩んでいるようです。


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