気が付いたら本気だった

「頑張るぞ」と意気込まなくても、軽い気持ちで始めたらいつの間にか本気でやってた、という出来事がある人はすごく幸せだと思う。夢中になってやれるものほど周りにいる人を楽しませるものはないんじゃないか。

明日はハロウィーン。職場でもハロウィーンパーティーをするので、準備を手伝うために残ってきた。先週の渋谷は大荒れだったけれど、職場ではランチを1時間延長させてやる、至って健全なパーティー。夜に長い時間をとってやらないところが、会社のすごく好きなところだ。

言い出しっぺの先輩と同僚が、定時後にハロウィーンの装飾を始めていた。私も一緒になって風船を膨らませたり、お菓子をケースに盛り付けたり、デコレーションをしては自分のセンスにあきれ返っていたりしていた。

「紙コップにハロウィーンの絵を貼りたい」と、先輩はオリジナルで作った、ハロウィーンと会社のキャラクター、まっちゃんが書かれた絵をプリントした。細部も念入りに準備しているところを見て、「すごく凝ってますね」と話すと、先輩はちょっと疲れたような、でも楽しそうな表情で話し始める。

「本当はもっと簡単にしようと思ってたんだけれど、準備を進めるうちに色々やりたくなっちゃって。いつのまにかガチで準備しちゃってたんです」

明日はしっかり仮装する人を何人か集め、演出も考えられている。またそこまで余裕のない人には、先輩が仮装グッズを買って机の上に置いておいた。せっかく楽しいイベントも、適当にすると楽しくなくなってしまうから。多分それがわかっているからこそ、本気で準備を始めだしたのだろうなぁと思う。

やるべき業務も多いはずなのに、レクリエーションの余白を作って、そこに力を注げるのは、遊び心と余裕が生まれるんだろうなぁ。細かいところまで行き届いた明日のハロウィーン。きっとみんなびっくりするだろうな、なんてひとりニヤニヤしはじめました。

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