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ありのままを認めたいときに読む「みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?」

好きなメディアが始まるきっかけになった本、ということで読んでみた。複数人の方のインタビューが掲載されていて、みんなそれぞれとても特徴のある方なのに、一貫して温かい空間が作られているような本。

中でも特に、印象に残ったことは、自己肯定感について、仕事について、弱さについて、だ。

自己肯定感について、こんな言葉が書かれていた。

「自己肯定感は、言い方を変えると自信です。ここで言う自信は『俺はこんなこと出来て、これについて自信あんねん』というものではなくて、『自分はいていいんだ』とか『私は大丈夫』みたいな、根拠を問われない感覚で」
「自己肯定というのは、『自分は自分の物語の主人公でいいんや』って、ちゃんと主体的になることかもしれん。そのことを認められる感じかもしれない」

「みほちゃんの人生なのに、自分を主人公にしてないんやな」と、過去に言われたことがある。それまで一切気づかなかったけれど、誰かを傷つけたらもう終わりだ、とか、たまには自分がメインになっても良いんじゃないか、と不満に感じることがあった。たぶん、誰かが主人公で存在する人生にしがみついていて、周りの反応がすごく気になっているのだろうなぁと思う。

「仕事って本来、人を安心させたり、みんなを幸せにするための作業ですよね」
「好きでやるのは自分を喜ばせることで。仕事というのは、他者を満足させることなんじゃないかな」

自己肯定の話に通じるかもしれないが、自分を喜ばせるためだけの行為が個人的に難しい。みんなが幸せで、誰かを安心させているとほっとする。

誰かが機嫌を悪くしていたり、不快に感じていると、自分までそわそわしてくる。本当に悩みは尽きなくて、またすぐにへこんでしまう自分にうんざりする時もある。

「そんなことはお見通しだよ」とでもいうように、本の中の言葉は淡々と続く。

「『悩む』っていう言葉を用いないようにした。新しいテーマが生まれたとか、課題が生まれたととらえて、それを書いて机の上に貼って」
「誰もが人間だと実感できる一番象徴的なものが『弱さ』で、それは極端な形だと、人を傷つけたり以外を加えることで確かめることができる。たとえば秋葉原の通り魔事件のような形で。あれは、人間が人間であることを確認する行為なんです。弱さを出し合う社会を作らない限り、ああいう事件は起きるんですよ」


頑張りすぎそうになったとき、これ以上ダメかも、と思ったとき、落ち着いてまた、この本を読みたい。


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