見出し画像

思い出話から感じた1月11日のこと

久しぶりに学生時代の話をすると、「あぁこんなことしてたよなぁ」とか、「そういえばこんなこともあったっけな」とか、話をきっかけに色々思い出してくる。ネタにしてよく話していたこと、例えば男の人に言われた衝撃的なフレーズ3選、は引き出しをちょこっと開ければぽんぽん口から出てくるのだけど、どんなに面白いと思ったことでも、どうしても思い出せないものもあった。

例えば、大学の友達の話。仲良しの子が奇想天外な行動をする子で日々驚くことばかりだったので、学校が終わると当時の恋人へ電話し、その子のことを毎日報告していた。けれど今は、何がそんなに奇想天外だったのか思い出せない。頭をひねって出てきたのは、授業中に突然腕を噛んでくることぐらいだ。自分で覚えていられることと、忘れてしまうことを比べると、圧倒的に忘れてしまうことの方が多い。

忘れてしまうことの方が多いのだから、「あの時もりやさん、こんなこと話してましたよね」と言われ、あれれそうだっけ?と首をかしげることもしばしば。自分ではまったく記憶にないことも、ほかの人が覚えていることが結構ある。忘れてしまった自分のかけらを、相手が持っているような感覚だ。だから過去のことを残しておく手段は、紙に書いておくことと、人と関わっておくこと。それが重要な気がしている。

大好きだった仲良しの子の行動については、学生時代に仲の良かった子と疎遠になって、もう聞く人がいなくなってしまった。そしてそれは、忘れてしまった私の学生時代を知ることもできなくなってしまったことになる。少し寂しいなぁと思いつつ、だからこそ残っている思い出は、大切に頭の中に残しておきたいな、と思った。


最後までありがとうございます!いただいたサポートは、元気がない時のご褒美代にします。