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誕生日前、しわとやる気が共に出る

年明け後、体調を崩してしまってましたが、やっと回復してきて、今日は最後のオンライン講義でした。

12月から、お手伝いさせてもらっていた日本の大学の講義での通訳。
チェコに居ながら、日本の大学と繋がって、学生さんや先生方と時間を共有できる日が来るなんて、夢にも思っていなかった。

チェコ語の通訳は以前にも経験があったけど、今回は、英語から日本語への通訳やチェコ語から日本語への通訳、日本語からチェコ語への通訳というように、3カ国語を必要に応じて使い分ける感じだったので、なかなか難しく、頭がグルングルンする時もありましたが、無事に仕事を終えることができました。

講義に参加して、色々な気付きももらえました。自分のできることや好きなことがはっきりわかった気がしています。
例えば、自分が人と対話することがとても好きだということ、人前に出て話すと生き生きとして、開放的になれることなど、今まであまり意識していなかった自分の特性を知ることができました。

何かを伝えたくて一生懸命人に、心を開いて話すんだけど、結果、悲しいかな意図していることが伝わらなくて、誤解されてしまうことってありませんか?そうすると、口は災いのもとだから、次は気を付けよう、失敗しないようにって思うんですよね。
だから、人との対話は楽しいけど、失敗することもあるから、なんか難しいよね、と、弱冠の苦手意識さえ以前はありました。

でも、どんなに仲が良くて、気の合う人とでも、距離が近くなればなるほど、必ずと言って良い程、衝突は起きるんじゃないかなと思います。

今は、それは自然の作用なのだと思うし、そればかりに執着しなくなってきました。

講義のおかげで、人との対話が好きとわかったと書きましたが、これはピアノの演奏にも繋がっていることだと思います。
楽器の演奏も、こちらがオープンになって、自分をさらけ出して(正確に言うと我さえ忘れた状態で)音で、聴いている人に話しかけているから。
そして、演奏している側も、聴いている人も、自分の内にある、声になる前の声とも言える、言葉の根幹となるエネルギーを相互に投げ合っているから。これも、結局のところ、私の大好きな「人との対話」なのだなと改めて思いました。

朝の講義を終えて、少し買い物をして、花屋さんに向かった。
明日は私の誕生日だから、何か好きな植物を買おうと思って。

誕生日の日に、自分に花を買うのは、ここ数年のマイブームになっている。
今回買ったのは、店先に置いてあったクリスマスローズの鉢植えと、小さな観葉植物。ドイツのツヴィッカウで行ったシューマンの生家内に飾ってあったのと同じものを見つけたので。

クリスマスローズは、子供の頃からどこか憧れのある花だった。どこでも手に入る花ではないし、ネーミング、見た目の珍しい雰囲気の全部が好きだった。
それなのに、買ったのは今日が初めて。

通訳でのお手伝いだったオンライン講義ですが、ご縁が広がり、今度は私も一コマ、オンライン講義をさせてもらえることになった。

異文化の中で暮らすことやこちらで音楽留学、音楽活動をしてきて体験したことなど、お話しさせてもらう予定。

誕生日前日の今日、うれしいプレゼントを頂いたような気分です。
自分の好きな、対話ができる機会をまた得られたことに感謝です。

「お誕生日おめでとう」と電話で友人が言ってくれた後、私が言ったのは、

「ありがとう!しわとやる気が出てきたわ!」






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