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🧠緊張したときは、こうすればいい 〜 最終回

5. 無敵アンカーをつくろう – Create an Invincible Anchor


今まで書いてきた「緊張したときは、こうすればいい」最終回!

あなたは、アンカー(Anchor)と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。

船のいかりだ!と即答したひと、イチロー選手や五郎丸選手のあのポーズが浮かんだひともいるかもしれない。

今日は、「自分で気持ちの良い状態、無敵の状態、ポジティブな状態を想像し、アンカーをつくってゆく」話をしたいと思う。

私たちはみな、過去の体験と結合した引き金、きっかけとなるもの = Trigger (トゥリガー)を持っている。何かを見たり聞いたりすると、意識よりも2万倍も処理速度が速い(驚き!)無意識にアクセスし、過去の何かを想い出し、反射的に結びつけている。

中でもポジティブなものは、問題ない。

この音楽をかけると、気分が明るくなる。この香りを嗅ぐと、やる気が湧く。というように、どんどん活用したらいい。たくさんあればあるほど、毎日を気持ちよく過ごせる。

問題は、ネガティブなトゥリガーをどう扱うかだ。

あそこへ行ったら、不安な気持ちを想い出す、苦手な人にいやなことを言われたことを想い出す。あの場所へ立つと、以前失敗したことを想い出す。だれでも、いろんな過去の記憶の波に埋もれそうになることがある。

イチロー選手や五郎丸選手は、自分のポジティブアンカーをつくり、自分の最善の状態を想い出し、最高のプレーをすることができる。

実際に、その日は気分が乗らなかったり、昔の失敗を想い出したり、過去の記憶へ引っ張られそうになるときに、そのアンカーのポジションを取ることで、無敵の自分の状態へ戻ることができるのだ。

アンカーをつくるときには、自分のしっくりくるポーズを選べばいい。体のどこかをスイッチのように押したり、触ったり、好きな形を選んだり。

今回のクライアントのアンカーは、ベクトルのポーズを選んだ。このポーズは、日本では感謝のポーズでもあるから、文化的にもすでにポジティブアンカーを持っている形だ。これを使うと、ポジティブな気持ちに切り替わりやすい。Mel Robbinsの”High Five!” (日本語では残念ながらハイタッチと訳してしまっているから、英語で言いたいときには注意。Fiveは指の数から。)の話も、このすでに持っているポジティブアンカーを使っている。これは、またの機会で話そう。

話を戻そう。このベクトルのポーズを、彼女が受ける実技試験の前にすることで、過去の記憶に気持ちが流されることなく、自分に向いているベクトルを相手に向けることを想い出すことができる。または試験途中でも、パワーが欲しいときにさりげなくまたやってもいい。


そうすることで、主役は自分ではなく相手(この場合は、試験官)、フォーカスを目の前にいるひとが楽しい時間を過ごしてもらえるように、と持ってゆく。


「緊張するときは、どうしたらいいですか?」という質問をよく受けたことから、書き始めた「緊張するときはこうすればいい Part 1〜5」中でもプライベートセッションを重ねてきたこの彼女のために、捧げたいと思う。

彼女が気持ちよく試験を受けられたことを願って〜♡

そして、今、読んでくれたあなたの人生のどこかで、役に立つことを願って❣️


「緊張したときは、こうすればいい」

Part 1 まず、その気持ちを認めてあげる = Accept
Part 2 脳は否定語を理解できない -> Catch & Rephrase
Part 3 ストレスを友達にする方法 = I’m Nervous. -> I’m Excited!
Part 4 ベクトルを変えてみる – Changing Your Focus
Part 5 無敵アンカーをつくろう – Create an Invincible Anchor


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