個人ビジネスでの集客方法とコミュニティのあり方
心のことやスピリチュアルなことを仕事にしている人たちは、どうやってビジネスをしていこうか、ということで立ち止まってしまう場合が多いです。
とてもよい目線であったり、コンテンツがあるのに、魅力があるのに、どこにお客様がいるのかとか、自分のなにが商品になるのかがわからなかったり。
そこには自分と買い手の目線が混同していたり、自分のへんなこだわりで障壁をつくってしまっていたりしているなあと感じます。
扱っているものの尊さが分かっていればいるほど、そこに課金することを苦しく感じるとか、自分なんかが売っていいのか、といった迷いが生まれている人もいます。
そういうあたりの見方がかわったり、思い込みに気づいたりして、大切なことを大切にしたままビジネスを形にしていくヒントを発信した記事を「ビジネスマインド」のマガジンにまとめています。
今日は悩む人の多い集客寄りのお話です。
集客のためのコミュニティ(リストの違い)
これからは(本当は今までも)、コミュニティを持つことがビジネスの集客戦略で大事って言われています。
が、ビジネスでのこのコミュニティという戦略の文脈が、じわじわと変わってきているっていうのを感じています。
まずコミュニティはなにかというと、
・コミュニティの中の人たちが自発的に活動して横のつながりを作っている。
・コミュニティを作った人のファンであったり、共感している人の集まり
リストと違う大きなところがこれです。
メルマガ購読などのリストは購読者同士の横のつながりがないし、発行者との関係性もそれほど濃くない。
お得な情報がありそうだからとりあえずとっておこうか、という関心レベルです。
これに対しコミュニティは、参加者にとって居場所の一つです。入口は作った人かもしれないけれど、その人の存在以外にもそのコミュニティにいる心地よさをメンバーが感じている。
そしてもう一つビジネス的には、コミュニティのメンバーはその作った人のなにかしらの商品にお金を払ったことがある人たちです。
だから、コミュニティメンバーはその人の商品にお金を払うことの心的ハードルが低い人たちということです。
その人については信頼しているので、あとは提供する商品が自分に必要と思えば購入行動にすぐ結びつく。だからコミュニティは集客戦略として有益といわれているのです。
ここまで説明したコミュニティは、売る側の都合でコミュニティをマーケティング手段の一つとして見ています。
もちろん、コミュニティを持ったからといって、提供するものの質が悪かったり、メンバーを大切にしないようなふるまいがあれば、コミュニティから人は離れていきます。
ただ構造としては、作った人や中でポジションをとった人が稼いでいくためのツールです。
それとは違うコミュニティをつかったビジネスモデルが出始めているのです。
新しいコミュニティのビジネスモデル
それはコミュニティ全体を経済活動の一単位とする、というもの。会社はまあそうなのですが、会社はトップや経営者がいて、その下にやとわれた人たちで構成されます。
いっぽう経済活動の単位というコミュニティといったのは、イワシの群れみたいな感じです。
専門性のある個が集まっていて、コミュニティとして仕事の案件を請け負い、コミュニティの中でその案件をふる、そういう仕組みです。
たとえば私のような翻訳者とか、WEBデザイナーとか、ライターとか集まっていたとして、その中の誰かが一人では完成できない専門分野が複数必要な案件を受けたとします。
その場合、個人だったらあきらめなければいけないところを、コミュニティの中の専門の人にふればいいわけです。
そしてその総体として仕事を成功させる。そんなしくみ。
だからコミュニティの作り手にお金を払うプールという仕組みではなく、コミュニティ全体で稼いでいくというコンセプトなのです。
例として、わたしがなるほど!と思ったのがマナブさんのこのコミュニティ。
ここに発言権を付与するトークンのシステムなんかを入れるとDAOっぽくなるのかな?
これは、ビジネスや稼ぎ方というくくりを離れても、だんだんと主流になっていくんじゃないかなって思います。カリスマやリーダーのもとに人が集まるのではなく、それぞれが自分の価値観にあった生き方をし、それがゆるくつながってコミュニティになり、全体として目標に向かって成長していくというような。
もはや聞き飽きた感のある風の時代という言葉だけれど、ほんとそんな感じのビジネスモデルだなあと思うのです。
土の時代の強いリーダーや、権威ある組織の力ではなく、個人の力がものを言う時代。それまでは社会全体で価値に対してくだされた評価が、一人ひとりの手に戻る。
個の時代だからといって、一人きりで戦うということではない。個の時代だから、集まって進む。
吹いている風の方向が真逆になった。そんな風に感じます。
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