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『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013/2014)(124分)

フィクションに難癖をつけても仕方ないが、『選択』に対する冒涜の映画であった。
多くの人が好きだと言ったとしても僕は好きにはなれない。

どこかで逆転するかなと思って見ていたけど、最後の最後まで納得のいかない結末であった。
その結論に至ることにここまで膨大な時間と経験が必要だっただろうか。愚か者でしかない。全部手に入れておいて、そして数々の可能性を潰しておいて。

物語は21歳の誕生日に父から一族の男だけが持つ特殊能力を聞かされるところから始まる。暗がかりにはいり手をぐっと、戻りたい時間を思えばその地点に戻れる能力である。

#043 『ある日どこかで』を見たばかりな僕にとって、このインスタントな感じ、耐えがたい。

レイチェル・マクアダムスはすごく美しい人だけども！！付き合いはじめの通勤のシーンとか素敵だけども！

なにはともあれ同じ結論を得るための映画はきっとある。その映画をより楽しむために本作を鑑賞するのはありである。