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『ムーンライズ・キングダム』(2012/2013)(94分)
原題:『Moonrise Kingdom』

12歳の少年少女の逃避行。

舞台は1965年9月。ニューイングランドに浮かぶ、全長26キロのニューペンザンス島。
1年前に出会ったスージー・ビショップとサム・シャカスキー。ほんのわずかな言葉を交わしただけの2人だが、1年の文通を通じて、2人は逃避行にはしる。

ボーイスカウトから抜け出したサムとスージーは草原で落合う。
サムは里親から見放され帰る先がない。
スージーは双眼鏡で遠くを覗くのが好きな女の子だ。親からは問題児だと思われてる。

「3.25海里 潮流口」という入江にたどり着いた2人はこの入江の、名前の響きがいまいちだと語る。

二人は、海に飛び込み、絵を描き、ピアスをあけ、本を読み、夢を語り合い、ダンスを踊り、初めてのキスをした。(胸もさわった)

そして翌朝、追手にみつかり、2人は引き裂かれた。

ここまでが前半。ここまではもう、まわりはただ単純に何事なのか？！ということなんだけど、
もうここからなんというかドタバタして最高に面白い。
衝撃的な逃亡生活！2人を取り巻く、子ども、大人、みんな、みんなを巻き込んでいく！

好きな女の子と駆け落ち。雷に打たれたって
「問題ない！」

物語のラスト。サムをとりまく環境は大きく変わる。
サムは一枚の絵を仕上げる。

12歳という絶妙。子供心を体現した素敵な物語だ。
登場人物全員が全員ユーモア満載である。
子供心を忘れかけた大人全員が見るべき映画。

今日この映画を選んで本当によかった。

監督
ウェス・アンダーソン
脚本
ウェス・アンダーソン
ロマン・コッポラ
出演
ジャレッド・ギルマン
カーラ・ヘイワード
ブルース・ウィリス
エドワード・ノートン