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本は人生を変えるのか?

私はこの問いに「イエス!!!」と答えたい。


なぜなら、人間完ぺきではないと教えてくれる存在だからである。

本と映像のどちらも好きな私にとって、この二つには決定的違いがあるんです。それは、登場人物の外側を観るか、内面を観るか。主人公が窮地に立たされているとき、映像では他人の人生に近い感覚になります。だけど、本だと心のどこかに主人公を住まわせてしまう。


そんな私の人生を変えた本といえばこれです。

村山由佳先生の星々の舟

家族だからさびしい。他人だから切ないーーーーー。禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄と、いじめの過去から脱却できないその娘。厳格な父は戦争の傷跡を抱いてーーー。平凡な家庭像を保ちながらも、突然訪れる残酷な破綻。性別、世代、価値観の違う人間同士が、夜空の星々のようにそれぞれ瞬き、輝きながら「家」という一つの舟に乗り、時の海を渡っていく。愛とは家族とは何か。03年直木賞受賞の、心震える感動の物語。(amazonn内容紹介より)


家族とは何だろう?一度は考えてみたことがあるのではないだろうか?それは世代のよって、環境によって形を変えるものなんじゃないかな、、、と私は思うのです。例えば私には四人の兄弟がいますが、正直同じ家庭に産まれてなければ、仲良くなるなんてことなかったと思うし(仲はとても良いです)、昔より適正な距離を置くことをお互いに意識しあっています。

もちろん親ともそうです。適正な距離を保つ努力をしています。家族なのにさみしいね、なんて言われちゃうこともありますが、家族だからなんです。同じ家庭に育っても、なんでか同じ性格にはならないし、適正な距離を取らなくてはもめるんです。家族という糸で繋がったからこそ、その関係を大切にするやり方を見つけないと破綻するんです。

家族とはなぜか集まった個の集団です。

綺麗に言うと縁なんですが、近い分そのであるという意識は簡単に忘れてしまいそうになります。でも同じ家庭に育ちながらも違う人生を歩んでいるなのです。



あなたの父はあなたが見てる姿がすべてですか?

あなたの母の職場での顔を知っていますか?

あなたは全てを家族に見せていますか?

きっと、全てが「ノー!」だと思います。



でも家族です。同じ家に住み、たとえ離れても繋がった関係です。わかりたいしわかってほしい。そんなとき、お勧めしたいのがこの本星々の舟なんです。どんな世代でも分かりやすいように、色んな世代の主人公たちがいます。きっと、理解ができない主人公もいます。それでいいんです。どちらの感情も持ったまま読み終えてください。

私と違う人がこの世にいて、それが家族かもしれないと思うだけで、優しくなれます



最後に、私は夜景を見るとこの本を思い出します。

「この明かり一つ一つに家庭があり、個人がいて、悩みながら生きているんだ。」

そう思うようになったからです。一度、手に取ってみませんか?

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人生を変えた一冊

精神疾患で外で働くのが困難です。でも少しでも旦那さんの支えになりたい!私の頭の中と人生がサポートで形になるなら幸せです!一緒にnoteを盛り上げましょう! こんなに下まで読んでくれてありがとうございます♥