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アナロジカルシンキングに必要なこと

ミミクリデザイン社主催の公開研究会「新しいアイデアを生み出す思考法・アナロジカルシンキングを味わう 〜PLAYFOOL Workshopを体験し、対話する〜」 に参加したレポートです。

アナロジカルシンキングとは?

日本語に訳すと類推的思考、「あるものを別のものに見立てて発想する」ことだそうです。アナロジカルシンキングが注目を浴びている背景について、イベントページには以下のように説明がありました。

課題が複雑化する現在、イノベーションに繋がるような新しいアイデアを生み出していくことは、多くの組織にとって、喫緊の課題となっています。しかしながら、新しいアイデアを考えるようとしても、どうしても似たようなアイデアばかりが浮かんでしまう...という悩みを抱えた人も多いのではないでしょうか?
これまでに経験した事象や知識だけから発想しようとしても、どうしても出てくるアイデアの幅が狭くなってしまいます。固定観念に縛られない柔軟なアイデアを生み出すためには、これまでにないモノとモノの組み合わせを見つけることが有効だと言われています。また、そうした思考プロセスのひとつの鍵として、“アナロジー思考”に近年注目が集まっています。
Peatixイベントページより)

今回の研究会では、ミミクリデザインとStudio PLAYFOOLとの共同開発ワークショッププログラム「PLAYFOOL Workshop」の2つのワークを体験し、振り返ることで、アナロジカルシンキングを深く理解するというプロセスになっており、ワークショップとしての仕掛けや道具がとても良く設計されていたので紹介したいと思います。

アナロジカルシンキングに必要な概念

まず前提として、「あるものを別のものに見立てて発想する」ためにはものにまつわる『意味』と『仕様』を区別しておく必要があります。

意味
商品の価値、用途、状況
仕様
商品の性質、機能、意匠

ワークショップ中はルンバを例に、以下のように説明がありました。

(資料提供:ミミクリデザイン)

ワーク1:『意味』をブリコラージュする

1つ目のワークはこの『意味』にフォーカスしました。使った道具はこちらです!👀👀👀

この目のシール👀を身の回りのモノにどんどん貼っていき、名前とキャラクター設定を考えます。例えばルンバはMr.ナマハゲくんと名付けられていました。みんなのためにそうじするのにこわがられる、うたいながらそうじしたい…のだそうです。

完成したキャラクターを発表し、他の人からの質問を受けながらさらにストーリーを膨らませていきます。例えば「近くにある扇風機との関係性は?」など思いがけない質問をもらい、即興で返すことで時にちぐはぐで、でもだからこそ面白い『意味』付けが出来ていきます。ここも大事な仕掛けだったように思います。このワークで学んだことは、この👀というアイテムを使うことであるものを生き物に見立てて、さらに他者との即興的なやり取りによって『意味』をブリコラージュする仕掛けができるということでした。

ワーク2:仕様の類似性から発想する

次は一旦『意味』を忘れて、『仕様』の類似性を発見していきました。『仕様』の中でも主に物理的な形にフォーカスするべく、使ったのはこのオブジェクトレンズという道具です。

このレンズをもって部屋中を歩き回り、似た形のものをどんどん見つけていきます。私はドアノブとえんぴつの類似性から「カギになるえんぴつ」というアイデアを考えました。

このワークで面白かったのは、このオブジェクトレンズという道具を通して見ることによって、普段は結び付けないようなもの同士を強制的につなげてくれることです。一方で、類似性を発見するところまでは出来ても、そこから発想を膨らませて新たな『意味』を生成するにはもっと刺激や訓練が必要だとも感じました。

ちなみに、「似ている」というのには以下2つがあるそうです。

表面的類似性
見た目や音など、五感で直接的に感じられる性質が類似している
構造的類似性
対象物の間に存在する「関係性」や「構造」が類似している

自分がアイデアを出したり、ワークショップを設計する立場であれば、『意味』と『仕様』、さらにこの表面的類似性と構造的類似性を意識的に掛け合わせることでアナロジカルシンキングを促すとアイデアは膨らむのではと感じました。ただ、普段慣れない思考回路なので、このPLAYFOOL Workshopのように道具をうまく活用し訓練していくことが重要そうです。

ご興味をもった方は、9月にPLAYFOOL Workshop Facilitator認定講座があるそうなのでチェックしてみてください。



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みほぞの

サービスデザイナー / UXリサーチャー。地域課題×サービスデザインに関心があります。
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