南アルプスきのくに子どもの村学園見学

こんにちは!
元公立小学校教員のみいです。
息子の小学校入学に合わせて、退職しました。
表向きには、小学校生活をサポートしたいので、、、と言っていましたが、
移住する気満々で、1年半かけて準備していました。
今回の記事は、きのくに子どもの村学園を見学したお話です。
「きのくに」や「自由な学校」に興味のある方や
「公立小学校の教育に疑問や不安」を持っている方へ
・・・
お読みいただければ嬉しいです。

学校見学の動機

公立小学校で「ちゃんと」やっていくためには、
集団行動もしつけてくれる保育園に行かなければ!
と思って入園させたものの、息子の性格的に、
「みんなに合わせる」ことに意味を感じていないことに気付き、
なんなら息子は、意味を感じない=「苦痛」っぽい。
じゃあ、この子がこの子らしく輝ける場所を、と探し始め、
日本で一番自由な学校を見つけたのでした。

見学までの道のり

見学をしたのは昨年度の秋
申し込みをしたのは、確か6月末だった気がします。
見学日は7月頃~10月頃の水曜日
第1希望から第4希望までの日程を書きだしました。
自分の職場の年間行事予定をじっくり見ながら、希望日を決めました。

ホームページに見学希望の案内が出て、当日中にメールを提出しました。
(Googlefoamだったかな?記憶が曖昧です)
翌日か、翌々日には、希望者殺到のため、募集を停止するという旨がホームページに書かれていました。
休憩時間に希望日決めてすぐにメールして良かったです。

見学日は水曜で、片道2時間を日帰りで息子と行ってきました。
学校に向かうにあたり、街の道路から果樹園の中を通って行きます。
きょろきょろしながら、せまい道を
軽自動車で良かったと思いながら、
90度右折して学校の駐車場に入りました。

駐車場には、にわとり小屋があり、
息子からは「おもしろうそう」オーラが出ていました。

正しい順路は分からないまま、駐車場から校舎まで運動場を突き抜けて行きました。
ちょうど休み時間で、運動場では子供たちがサッカーをしていました。
「ここ通っていいかな?」と聞くと、
「あー、たぶん、いいと思いますよ。通ってください!」と、
堂々とした返答が。
自分が勤めていた小学校で、大人に対してはっきりと応対できる子がどのくらいいるだろうか、、と思ってしまいました。

見学内容を紹介


案内されたのは、低学年の子ども達の寄宿舎でした。
中はロッジのような造りで、リビングに見学者が集まっていました。
リビングの大きな窓越しにもう1つの寄宿舎が見えました。
おそらく高学年の子ども達用かな。
そちらの寄宿舎のリビングでは、テレビでアニメを流してあり、
見学に来た子ども達は、大人が説明会を聞いている間、
そちらで過ごしていても良い、とのことでした。
絵本や折り紙もあり、息子は結局そちらでまったりと過ごしていました。
一応、ポケモン図鑑(息子の愛読書)なども持っていきましたが、結局1時間近くテレビを見ていたようです。
大人が付いていてくれており、子どものトラブルがないように対応してくれていたように感じました。

10時ごろ
保護者達は、リビングでテレビ画面のスライドを見ながら
学校の歴史、特徴、大切にしていること
また、受験の際に気を付けて欲しいこと
移住のこと
入学してからのこと
などの説明を校長から聞きました。

11時半ごろ
説明が終わり、昼休憩
子どもを隣に迎えに行き、行きのコンビニで買っておいた
おにぎりやサラダを、寄宿舎のリビングで親子で食べました。
コロナということもあり、他の家族同士では会話はありませんでした。

12時すぎ
いよいよ校舎内見学です。
子ども達は授業中でした。と言っても、事前に言われていたとおり、
「先生」という存在がどこにいるのか意識しないと見えません。
それくらい子どもたちが自分の意思で活動しています。
中には、たくさんの見学者に尻込みしている子もいました。
どうしてそんな風に思ったかというと、
ある子は机の下に隠れていたんです。
そばには「大人」(きのくにの先生)がいて、
「そういう気分なんだねぇ。」と見守っていました。
活発な子もいれば、内気な子もいる。
どんな子も、その子自身を認めているという感じが伝わってきました。

1階には食堂がありました。
低学年の子から優先的に食べられるスケジュールが書いてありましたが、
早い時間に中学生の子も食べ始めていたので、基本ルールはあるけど、食べたくなったら食べるって感じでした。
食事はどこかの業者さんから、保温性の大きい容器に入って届いたものを、
食堂の真ん中にどどーんと並べ、
子ども達が、食べたいものを食べたいだけ(何か細かなルールがあるかもしれませんが)よそって食べていました。
つまり、食べたくないものは皿にのせなくてもいいんです。
<おかわりできる時間は●時●分から>と書いてありました。
室内にも、室外にもテーブルとイスがあり、子どもたちは好きな子と(または一人で)好きな場所で食べていました。

食堂を抜けると、廊下とよぶには広いスペースが。
ソファがあったり、絵本や本がありました。
寄宿舎もそうだったのですが、
予想外に、キャラクターの本が結構ありました。
ポケモンや少年少女漫画です。

1階の廊下(広場)の両側には教室、、、というより作業部屋。
各々チームに分かれて各自作業をしていました。

チームは大きく分けて3つ
・料理
・工作
・演劇

見学した時には、各チームが一体何をやっているところなのか、までは分かりませんでした。

2階へ上がると、吹き抜けになっているので、下の広場(廊下)が見えます。
吹き抜けの上には子ども達が作ったものがぶら下がっており、
歴代の子ども達が校舎も作っていったんだなぁと感じました。

2階からバルコニーに出ることができました。
通路にもなっているバルコニーでした。
野菜や緑のカーテンのような植物が植えてありました。

校舎内は、全体的にウッドテイストで、
いろんなものが置いてあったり、作業中だからということもあり、混沌としていました。

子ども達は裸足の子もいれば、上靴の子もいたり、
自分がしたいようにして過ごしているという様子でした。

先生や子どもとの交流で得た新しい発見

ホームページや通っている方のブログからは分からないことが、見学に行くとたくさん分かります。
興味がある人は、なんとか見学に行ってほしいです。
見学に行かないと、願書ももらえないですしね!

先生、、、とくに校長先生から学校の説明を聞いただけでも、
信頼感が生まれました。
10年の歴史がその信頼感・安心感を与えてくれるんだと感じました。
「ある親子なんですが・・・」
「こんな子もいて、・・・」
と実例を挙げながら。うまくいかなかったことや、
親が心配していてもすんなりとうまくいってしまうことなど丁寧に
説明しれくれました。

保護者からの質問に対しても、ひとつひとつ丁寧に応えていたのも
素敵でした。

私が参加した回で、自由教育について疑問(少し批判気味)を投げかけたり、
今その質問するの?ってくらい入学してからの自分の子に関わる細かな生活の疑問を全体で話されている保護者もいました・
そんな質問にも優しく丁寧に、でも芯をもった回答をおしゃっていました。

見学後

10時から14時まで説明会&見学会で、息子はすっかり疲れた様子でしたが、今(翌年度)でも、南アルプスが楽しかったなーと言っています。

見学が終わって事務室に寄り、願書をもらいました。
夏休み前に願書をもらったご家庭もあれば、我が家は9月中旬にもらい、
提出期限はみんな一緒の9月末
かなり焦りながら中身を考え、書きました。

願書の提出は郵送だったので、少し遠い我が家は助かりました。
願書を提出し、その後、宿泊体験(入試)をすることになりました。

今回の記事はここまでです。
長文をお読みいただきありがとうございました。

その子に合った教育環境を
本当に必要な生きる力の育成を
自分の人生を楽しいものにしようという活力を
今の子ども達に

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参考になった!
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