意外な考えになるほど〜って
病院に来たのは、何年ぶりだろう?
そう言えば、今年の3月会社の健康診断で受診した事を思い出す。
その時は、非常事態宣言の前だったから、入り口での検温はなく、コロナの影響で、健診をキャンセルされた人がいると言う事で、案外早く済んだ。
今日は、父の付き添いで実家に父を迎えに行き、私の車で病院に向かう
途中で父が
「あそこはめぐみちゃんの家や」
と言った。私は、え、この家じゃないよ、と思いながら
「お父さん来たことあるんか?」
「うん、ええ家やった、大金持ちや」
と笑う
そして、私の車の事を褒めてくれた
「この車もええ車や」
私は
「ええやろ、私も大金持ちやで!」
2人で笑った。
病院に着き、駐車場から入り口まで手を繋いでゆっくり歩く
以前来た時とは全く勝手が違って、前は、本館とは違う入り口から入れたのに、その入り口から入ろうとしたら、
「どちらへ行かれますか?」と聞かれ、そんなわかりきった事を聞くの?と思いつつも
「精神科です」と答えると
「ここは入れませんから、あちらから回って下さい」と言われた。
杖をついて、やっと歩いている父の手を引いて本館の入り口まで歩く
この調子では、予約の時間に間に合わない…
とりあえず、そばの椅子に父を座らせ、受付だけすませるから待ってもらうように告げた
入り口には5・6人の人が並んでいて、
一番近くの人が
「診察ですか?」と聞かれる
「いえ、付き添いですが、受付だけ先に済ませてまた迎えに来ます」
と言うと
「体温を計らせて下さい」
おでこに体温計を当てられる
次の人が何か紙を渡そうとされ、先に体温を測ってくれた男性が
「付き添いです」
と言ってくれたので、そこはスルーして、中に入る
エスカレーターで2階に上がり、渡り廊下を渡って、別館へ、一階への階段を下りる
長い廊下の中程まで歩き、受付に診察券を渡したら
「再来機を通されませんでしたか?」と聞かれる
前に父を連れて来たのは2・3年前だったから、もうどこにそんな機械があるのかも忘れていた
「再来機ってどこにあるんですか?」
「エレベーターを降りたところにありますので、そこに診察券を入れて、受診票を持ってこちらに来ていただくんですが、今日は手入力させていただきます」
「ありがとうございます」
ホッとして、それからまた父を迎えに玄関まで行く。
今度は、父の検温と私の検温
診察かと聞かれ
「はい、そうです」と答えると
問診票を渡され
「受診される課で書いて、出して下さい」
とのこと
父の手を引き、
また2階に上がり、別館に渡り、今度はエレベーターで一階へ
確かにエレベーターを出たところに再来機が置いてあった
精神科に初めて来たのは、父の痴呆がではじめた頃
実家はお嫁さんが居なくて、弟たちは平日仕事だったので、私が休みに病院に連れて行き、それから定期的に診察に来ていた。
3年くらい前から妹が戻ってきて、同居し始めたので、私の役目はそれから妹にバトンタッチした。
その頃からうちのお姑さんを病院に連れて行く事が増えて、助かっていた。
今から思うと、うまくできていたなー。
妹が昨日ラインで
「明日お父さんを病院に連れて行ってくれん?」
と聞いて来て、たまたま休みだったから、OKした。
父は痴呆は少しあるものの、内臓はいたって丈夫で、自分で食事もして、着替えもできる。
特に先生に伝えることもなく、診察を終えて、受付に行ったら
「保険証の有効期限がきれています、このままですと、10割負担になります」
と
え!?どういう事??
見せて下さった父の保険証の期限は7月31日になっていた!
「新しい保険証を取りに行っていいですか?」
帰ってくる時間と連絡先を伝えて、また父の手を引いて、実家に帰った。
母に電話をしておいたので、帰ったらすぐに新しい保険証を渡され、また病院に戻る。
再び、遠回りで精神科に行き、精算をしてもらい、本館の会計の列に並ぶ。
渡された処方箋を持って近くの薬局に行った。
処方箋を渡して、しばらく待っていると
「お待たせしてすみません、こちらのお薬が現在ありません、明日には入ると思います」
との事で、また電話番号を伝え、出来たら電話をいただくことになった。
やっと家に帰り、すごく時間がかかった気がした。
9時過ぎに家を出たから、3時間以上経っていた。
病院って、めっちゃ大変!と改めて思いました。
そこで働く人たちも、この今の異常事態に対応することもだし、私みたいにわかっていない人に対応するのも根気がいります
ほんと、頭が下がります。
そして、父はもう88歳にもなっていて、痴呆なんて老衰みたいなものなんだから、診察に行く必要も薬を飲む必要もないのではないかと???
たまたま用事で電話をしていた友達に、その事を話したら、意外な事を言われました。
「お父さんは行く事を嫌がっているの?」と聞かれ、
そんなそぶりはないと答えると
滅多に出かけることもないのだから、病院に行くのも運動だし、道中の景色を眺めるのもお父さんにとっては気分転換になるんじゃないの。帰りに買い物でも連れて行って、お父さんの好きなものを買ってあげたら?
と言われました。
そんなこと考えてもいなかった私は、なるほど〜〜と感心しました。
父の病院に付き合って、面倒なことと思っていたけれど、考え方を変えれば、もう何回こうして一緒に歩けるかわからないのだから、また、一緒に行こうと思いました。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました♡
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