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字幕なしの効果

英語を使いこなせるようになると、いろいろ良いことがあるのですが、その一つとして“字幕なしの効果” があります。

日本語字幕なしでも理解できるようになり、もっと上達すれば英語字幕さえもいらない。

英語を英語のまま理解できれば、そうなる

字幕がないと理解できないのと、そのまま理解できるのでは大きな差があります。

まず、情報量が少ないので疲れにくい

そしてこれはもう字幕の性質なので仕方がない事実なのですが、訳している人の主観が入らない状態で聞くことが可能になるのです。

字幕をつける際には、文字数などいろいろなルールがあります。なので、どうしても省く語が出てくる。その結果、言葉でできる限り伝える英語の特性が100%は活かされない。

文字数制限があるので、短い言葉でなるべく分かりやすくするために、“日本で暮らしてきた人が日本の感性で考えるのであればどうなのか”と変換してから英語からでは出てくるはずのない表現を当てはめてくる場合もある。

どうしても訳している人の主観が入ってしまう

これは、文字を時間内に表示したりするためにはある程度は仕方がないこと。

一定の訳をした人の感性や文化のフィルターをかけた状態で字幕が提供されていると言い換えることも出来るでしょう。

なので、字幕というのはある程度のフィルターをかけた言語を受け取り理解することを意味する。

言語を発している人と訳す人は別の人間なので、これは大きな違いだ。字幕の限界である。
ここら辺のさじ加減に訳を施している人は、とても苦労しているはずに思う。

それに加えて、コミュニケーションは非言語も大部分を占めている。

映像であれば声を出している人の表情や動作を見ることが可能なのだが、字幕を見過ぎると非言語の部分の受け取りがどうしても減る。

これも字幕の悪いところだ。

字幕で受け取る事には、このようにダメな部分があるため。

字幕なしで理解できる事は、大きな価値となる。

まず、字幕がないので疲れにくい。

そして、主観の変化がないので、相手の文化と感性を載せた言語をそのまま受け取ることが可能。

それを理解するよう努めれば、異文化を知ることもでき、多くの価値観があるなと知ることができ、頭を柔軟にすることができるだろう。

そして字幕に集中しない分、多く非言語情報を受け取ることも可能になる。

英語を英語のまま理解できるようになり、字幕なしの状態が許容できるようになることには、良い効果が多くある。

今は随分と便利な時代になったが、英語を学習し英語を英語のまま理解できるようになる事に大きな価値がある事は、字幕なしの効果からも明らかで変わることはないだろう。

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