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種蒔きの感覚

日本と外国は文化が違う。感覚が違うので文化を学ばないとちゃんと言語も理解できない。
それはある意味、正しい。

なぜなら、言語を使っている人間の背景が異なる以上はそれを知れば知るほどどうしてその言葉を発しているか分かりやすいからだ。

それでも他人である以上は、歩んできた人生や経験が異なる部分は必ずやあるので限界もある。
ピースをはめるように、向かい合うごとに理解度が上がる。それでも100%はあり得ない。

日本で言語が同じであっても国が同じであってもこの本質は変わらないために、国が変わればますます違いが増える。

それでいて、英語は多くの国で使われている言語。なので、日本語と英語の感覚が意味が同じように見えても全く違う場合さえある。

ともかく、言葉の使い方を工夫しなけりゃと試行錯誤しながら身につける必要がでる。ネーティブスピーカーと話すにはその工夫がいるんです。

けれども、時として日本語と同じ感覚で使っても英語圏の人にスッと通じる表現もあります。

これってとても興味深いことで、国違えど同じ感覚があるんだなと、ちょっと嬉しい気分になります。

そんな例として、“種を蒔く” という表現があります。日本語でまず考えても、単に「植物の種を蒔く」という意味だけではない。

植物は芽を出し成長するから、それが転じて「(なにか新しい)状況を引き起こす」とか「新しい考えや思いなどを芽生えさせる(ある意味、植え付ける)」 とかそういう意味も使われる。

これって、感覚として入ってきやすいけど英語でも全く同じなんです。

やっぱり、人間も自然の一部だし植物も世界共通だからでしょうね。

だから、種蒔きの感覚は同じ。

plant / sow the seeds of 〜

は 「〜の種を蒔く(植える)」になり日本語と同じ意味になる。

of の後に何を入れるかですごい具体的になる。

例えば、

of new awareness  とかすれば

「新しい自覚を促す」とかできるし、

of doubt

「疑いを植え付ける」とかにもなるし、

of kindness とすれば、

「思いやりの種を蒔く」

にもなる。

of の後ろに何がくるかでいろんな意味になり、便利ですね。

plant / sow the seeds of 〜 は、日本語の種を蒔くの感覚と同じなのでぜひ機会あれば使ってみて下さい!

英語表現について、いろいろ!

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