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伝承と伝統の意味が全く違うという話

最近この意味の違いを知って、まさに目から鱗だった。

    『伝承』とは 同じ技術をそのまま継承すること                      『伝統』とは 技術を継承しつつも新しい事に挑戦し続けること

そう、伝統は継承だけに留まらず、同じ技術や材料を使いつつも新しいことに挑戦し革新していくものなのだ。つまり現状に甘んじることなく挑戦し革新していくものだけが伝統として残る。
逆に考えると、残っているものは全て革新しているものと言える。

ところで、

日本の魅力は何ですか?

と聞かれたら、あなたなら何と答えますか。

私が、海外からの訪問者によく聞かれた質問だ。単なる観光地のことではない。アイデンティティーの部分のことだ。

「・・・。」

出てこなかった。

自分をはじめ日本人は日本の魅力を伝える事に関して消極的だ。それとは対照的に、世界各国の人々は英語が流暢でない国の人でも、自分の国の事を熱心に発言して伝えていた。本当に熱量がすごい。日本人は自国愛の意識が、他の世界の国と比較しても、圧倒的に低いと感じた。奇しくも”多くを語らずは美徳”というのがまた日本特有の文化であるのも一つの事実ではあるが。

例えば、ヨーロッパでは、幼少期から家庭や学校で自国の文化について学び、体験し、語る経験を積んでいる。日本人はそうした経験が少なく日本文化について自らの言葉で語ることも苦手だ。さらに、学校教育で、日本特有の伝統文化などの体験を全員が受ける授業など、私の記憶するところない。自国のことなのに、何一つ語れない。そんな経験をするうちに、日本の将来に対して危機感を感じずにはいられなかった。日本は発言しないことを美徳と考える文化も確かにあるが、謙虚さを保ちながらも良いところは発信すべきだと。ただ、その日本の良いところとは何か・・をそもそも日本人自身が体感できる場所が少ないことが最大の危機だと私は思う。

日本が世界に誇れる和の文化や音楽、食・・そうした文化や技術を専科として生業にしてきた先人たち。時代とともに多くは消滅してしまった。私の実家の和菓子屋もそうだし、今回出会ったおばあさんも、60年も続けた豆腐屋を畳んだ。

今、私ができることは何だろう

守るべきものは守り、継承の仕組みをつくること。一度なくなったものを復活させることも方法を探せばあるはずだ!日本文化を日本国内で改めて活性化させ、世界に向けてもその価値や意味を発信する。方法によっては、ITの最新技術やAIテクノロジーを使ってアップデートする。次の世代へつなぐ。

日本にしかない最大の魅力であり、”伝統”は

”和を以て貴しとなす”

それが、今の日本、いや世界に必要な”革新”となるはずだ。

あんさんど

【おまけ】 昨日、小豆から作った自家製餡で、今朝は、”あんさんど”作ってみました。伝説の和菓子屋復活も、必ず実現させます☆彡

最後まで読んでいただき、感謝しています♪

今日もワクワクする一日を。


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