見出し画像

20時間かけてでもまた行きたい国、マルタ【番外編】なぜマルタへ?実際どう?

周りの人によく聞かれるので、新婚旅行先としてマルタ島を選んだ理由と、行ってみてわかった「ガイドブックからは読み取れなかったこと」を記録として残しておきたい。

本編はこちら。


条件に見事一致した未知の国「マルタ島」

私たちの新婚旅行の条件は以下のようなものだった。

・きれいな景色を見たい。特に海。
・おいしいごはんが食べたい(主に夫)
・新婚旅行だからこそ行けるところがいい(遠方、長期休みが必要な場所)
・とにかく日常を忘れてゆったりくつろぎたい(主に私)

この条件から、初めは漠然とイタリアがいいかなーと思っていた。
ヨーロッパは長期休みがないとなかなか行けない。本場のピザは絶対に外せないし、ヴェネツィアのゴンドラに乗って美しい景色を見るのもいい。

でも調べていくうちに、イタリアは魅力的すぎるあまり行きたいスポットが多く、移動ばかりの旅になってしまうのでは、という問題が発覚した。

ローマにヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリ、、、せっかく行くなら色々な地域を回りたい。けれどそうするとイタリアの縦断が必要になり、移動だけで半日ほどかかってしまいそうだし、毎日宿を変えるとなると少し慌ただしい。

それにスリが多いということ(ヨーロッパはだいたいそうだと思うが)も懸念材料となった。

うーんと悩んでいたところに突如夫が「マルタっていうところがよさそうだよ」と見つけてきてくれた。この時点では「イタリアの下にある島国」「マルタ会談」くらいのイメージしかなかったが、マルタは調べるほどに魅力的だった。

海がきれいなリゾート地があり、治安はヨーロッパの観光地の中ではトップクラスに良く、歴史的な名所や世界遺産もあって見どころはたくさんある。そしてパンがおいしいらしい(パン大好きな私、歓喜!!!)。 

そんなわけで、片道20時間かけてマルタへ行くことが決まった。結果、すべての条件に当てはまっていて、行き先として選んで大正解だった。

これはホテルのプール
ここで過ごすだけでも大満足だった

おもてたんとちゃう?マルタ

これまでの日記でも紹介したとおり、マルタのことはとても気に入って大好きな国になった。
そんな中でも「おもてたんとちゃう…」と驚いたことがいくつかあったので紹介したい。

まず、現地での会話。

マルタでは英語が公用語とされている。私は旅行であればなんとか困らない程度の英会話はできるのだが、到着していざ現地の人と話してみるとちっとも聞き取れない。なぜか。

それはただ単に話すスピードが速いだけでなく、なまりが強くて何を言っているのか全く理解できなかったからだ。

スペイン語?それともイタリア語??と混乱していた私は、マルタが長い間イギリス領であったことをすっかり忘れていた。

マルタで話されていたのはいわゆる”イギリス英語”だった。
イギリス英語にちっとも馴染みがなかった私の脳内では、マルタに着いた当初はすべての会話が「%☆~〇!×△」(出川イングリッシュの字幕でよく見るアレ)に変換された。
記号って本当に見えるんだ、と初めて実感した。(翌日には耳が慣れたのでなんとかなった)

それから「マルタ=ゆったりしたリゾート地」という先入観が大きく変わったのが、私たちが宿泊したセントジュリアンという街だった。

ホテルは小高い丘の上に位置していたので、周りはとても静かだった。
到着初日の夕方、ホテルから下の街へ降りて散策してみた。観光客でにぎわうビーチやショッピングモールがあり、街の中心部に近づくにつれてパブやクラブのようなお店が徐々に増えてきた。

パブのテラスでは7~8人の若者グループが大声で笑い合っていたり、3~4人連れのいかつい男性グループがちらほらうろついていた。夜になるにつれて「繁華街感」は強くなっていった。これは…遅い時間帯に出歩くのはちょっと勇気がいる…。

完全なる主観だが、東京でいうところの竹下通りや歌舞伎町のような雰囲気が漂っていた。

ちなみにガイドブックには「セントジュリアンは繁華街なので明け方近くまで若者や観光客でにぎわう」と書かれていた。
私は吉祥寺的な“ほんわかしたにぎわい方”をイメージしていたので、ちょっと予想外だった。たしかににぎわってはいるんだけれどもね。物は言いようですね。


最後は料理について。

基本的に全部おいしかったけれど、レストランではメニューに写真が載っていないので表記されている材料から想像するしかなく、「トッピング程度かな」と思った食材がどっさりと使われていた。

ピザにはアンチョビがどっさり
サラダにはオリーブがごろごろ
(夫婦ともにオリーブ苦手)(悲鳴)

予想外の料理が出てくるたびに「えー!!!こんなにたくさん!?」とか「ぎゃー!!!オリーブが大量に…泣」とか驚きながらも楽しんだ。大量のアンチョビやオリーブに悶絶したのも良い思い出になった。

それからこれは海外あるあるかもしれないけれど、料理は日本のレストランで出てくる1.5倍くらいの量がスタンダードで、二人ではとても食べ切れない量だった。
マルタの人は胃袋が大きいのか、それともめちゃ気前が良いのか。ピザにいたっては直径30cmを超えていたと思う。


行ってみないとわからないことばかりだったし、すべて楽しめたので良い思い出になった。予想外のことが起こるのも海外旅行の醍醐味だからね。

というわけで長くなりましたが、マルタはぜひまた訪れたい国です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?