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子どもに対するイライラがひどかったので、ちょっと立ち止まって考えてみた

我が家の息子たち、どちらもやや内向的で大人数でワイワイが好きではないという親そっくりの性格。しかし、兄弟でもちろん違いもある。長男は観察力が高く、場の空気を読んで求められている振る舞いができる優等生タイプ。日本人的な「人に迷惑をかけない」みたいなのを私が仕込んでしまったのかも、と罪悪感もあるけれど、いろいろなことを言わずともわきまえて動いてくれるので助かることしばしば。特に集団内や社会にいるとき。ワンオペ一時帰国で母親がテンパっていれば、何も言わずとも弟を見失わないように気を配ってくれる。このタイミングでトイレ行っておいてほしい、と母親の顔に書いてある(んだろう、きっと)のを見て、さっとトイレを済ませる。なんなら、弟も連れて行ってくれる(ありがたや〜)。学校とかでも、もっと速い計算の仕方を知っていても、それは先生が求めているものではないと認識すれば、ちゃんと期待されている解き方に切り替えることができる。周りの大人の話を聞いていないようでちゃんと理解していて、状況判断を間違えない。などなど。

しかし。次男は超自由人。そして、周りが見えていない。人の動きとか思惑とかに無頓着ということもあるけれど、本当に周りにあるものが目に入っていない。楽しくおしゃべりに夢中になっていて、大袈裟な手振りが勢い余って何かにぶつかり、コップが割れるとか、牛乳がこぼれるとか、何かを落とすとか、自分が怪我をするとかもう本当にしょっちゅう。それが何度も繰り返される。学習能力なるものが備わっていないのでは……?とも思ったけど、たぶん、そういう失敗をあまり失敗とも受け止めておらず、大したことではないと流して忘れ去っているんだろう。学校の宿題とか、「やらなければならないこと」も自分の気が乗らなければ一切やらないし、宿題のプリントなくしてきたり、忘れてきたりとかで、そもそも宿題するところまで辿り着かない。宿題をするのは当たり前、言われていない「自由勉強」なるものを毎日する小学生だった母親は、この次男が全く理解できず、日々ガミガミ。次男が何か粗相をするたびにため息をつくばかり。

でも、そんなふうに怒ってばかりだと、自分に嫌気がさす。次男が何かやらかすたびにイラっ。心からの深いため息。眉間にシワ。なんて感じの悪いお母さん。学校の宿題とかお勉強とか日々の生活とか「こうあってほしい」「こうあるべき」という理想や期待があったり、「自分だったらこうする」と思うことが思うとおりに進まないからイラついている。でも、考えてみてれば、私とは性格が違うんだから、なんで私の思うようにことが進まないのか、と苛立つのは……なんというか、理不尽なのでは。子どもを思い通りに動かそう、とか変えよう、とか考えるのが間違っているというか。そんなことしていると、先々子どもの将来にわたって各種の不幸が始まる気がしてならない。

次男は、優しくて気前がよく、ちょっとお調子者で愉快なやつ。この子が、ケタケタ笑いながら毎日過ごせていたらそれが何より。……て、思うように心がけたらイライラが少し減った。これまで「まったく!何回同じことやるの!!」ってキレる局面では、やっぱり同じこと言ってしまうこともあるのだけど、少し茶化すようにふざけるように言うようにしたら自分の苛立ちが軽減。本人もヘラヘラしているし、なんか呆れて笑ってしまう。で、一緒になって笑っちゃって話は終了〜くらいが和やかでいい。そうそう、やや細かいことが気になり、神経症的なところがあるのは自覚しているから、大雑把でおおらかで豪快なお母さんになりたかったんだった。ユーモアをもって、いろんなことをガハハと笑い飛ばせるお母さんになりたい。

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