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土曜日の日本語学校をいつまで続けるのか……

アメリカで育つわが家の子どもたち。幸いにして、日本語学校があるエリアなので3歳の時から土曜日は毎週日本語学校に通っている。思えば、幼稚園の3年間はよかった。毎週、先生方が工夫を凝らした活動をしてくれて、日本の季節の行事も(すごい力の入れようで)教えてくれる。朝から午後まで4時間以上預かってくれるので、親もその間に時間ができて、ヨガに行ったり夫とブランチデートしたり仕事したり。杵と臼を使った餅つきとか、月見団子作りとか、私は絶対にしないようなことをたくさんしてくれて、もう本当に頭が下がるというか感謝しかなかった。手先を使った工作や森の探検とか好きな子どもたち、毎週楽しそうだった。

が、しかし。小学校に上がると話が途端に変わる。「お勉強」色が俄然強くなり、1年生のひらがなカタカタから始まり、エンドレスで覚えなければならない漢字が入ってくる。九九も覚えなくちゃいけないし、宿題も毎週たくさん。アメリカで暮らす子どもたちの日本語教育には親のサポートが不可欠と言うことで、親もかなりコミットすることを求められる。平日少しずつでも宿題をしないと到底終わらないので、親子のバトルになることもしばしば。そして、土曜日は朝早くから登校。小さい頃はルーティンとして何も感じていなかったとしても、どうやら土曜日も学校に行かなくちゃいけないのは自分たちだけらしい、と気づき始める。

わが家の場合、2年生くらいから「行きたくない」「いつ辞めていいの」攻撃が本格化。上の子がブーブー言っているのを下の子は即座に真似してブーブーブー! アメリカで暮らすであろう子どもたちに日本語がそう重要でないことは実感している母親としては、あまり強くは言えない。せめて小学校までは行こうね、と上の子とは話していて、いろいろ(宿題とか)いろいろ(サッカーの試合がある日は休んでいいとか)妥協して、通い続けることに意義ありと続けてきたけど……ここに来て下の子の反発が半端ない(汗)。下の子の方が日本語力は弱く、真面目にやればそれなりについていける上の子と違い、下の子はお勉強系のことが小学校に入ってすぐ無理になった。なので、そこは宿題はしなくていい、と言うことで折り合いをつけていたのだけれど、そもそも土曜日に朝早く起きて学校に行くことが嫌だと。まあね。そりゃそうだよね。ママも寝坊したいわ。そしてこの下の子がものすごく頑固で、言い出したら聞かない。毎週土曜日は朝から車に乗せるまでがバトルで疲弊している私……。

最近は、そこまで嫌ならもう下の子は辞めさせるか、と言う思いが頭をよぎる。でも、そうしたら上の子だって辞めたいと言い出すだろう。せっかく上の子は当初の小学校卒業という目標を達成できそうなのに、ここで下の子を諦めさせて上の子も道連れになるのはもったいない気がしてしまう私。小学校中学年くらいから日本語学校を辞めていく子がぐんと増え、そういう周囲を見ていても心が揺らぐ。どこが潮時なのか。答えは見えているような気もする……ということは、自分がまだそれを受け入れられていないということなのかもしれないな、と思ったり。

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