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19−0のすごさを語ってもいいですか?

こんばんは。今日も暑かったですね。お疲れ様です。
夏休みは高校野球漬けになっています。

高校時代は野球部のマネージャーをやっていました。小学生の頃から野球が好きで、高校生になったら絶対マネージャーやる!と思っていました。筋金入りにも程がある。もし今、高校生だったら女子硬式野球をやるかな。良い時代になりましたね。

大会9日目の大阪桐蔭ー聖望学園戦は19-0の大差で大阪桐蔭が勝利しました。19-0のすごさ、大阪桐蔭のすごさを語りたいと思い、このnoteを書くことにしました。

※初めに言っておきますとこのnoteは大阪桐蔭のすごさを語る以外の情報は特にありませんので、あらかじめご了承ください。あと、関係者でもなんでもなく無関係のただのいちファンです。

大阪桐蔭を好きになった経緯はこちらのnoteに凝縮されています↓
泣ける(私が)。


スコアをつけながら見ましたよっと。

ネット配信で見たのでPCが前にあります。分析とかしたわけではない。

野球のスコアブックをご存知ない方のために簡単に説明しますと、通常、1試合で見開き1ページを使います。
左が先攻、右が後攻です。
※見やすいように自チームをどちらかに固定する場合もあり

縦に打順、横に回数が並んでいて、

投球(ストライクorボール)やアウトになったプレーは黒、
ヒット、ホームランは赤、
四死球、盗塁などヒット以外の進塁は青で書きます。

いっぱいヒットを打っていると、赤くなります。
完全試合だとオールブラックのあっさりした感じになります。

左が19点獲った大阪桐蔭の攻撃(聖望学園の守備)をつけたもので、
右が聖望学園の攻撃(大阪桐蔭の守備)をつけたもの。
見開きで見ると、自チームの攻撃と守備の結果が一目でわかるというわけです。左が赤くて右が黒い。そういうことです。

数えるのも一苦労なくらい打ってますが、大阪桐蔭のヒット数は25本、うちホームラン2本。
7回以外毎回得点(と言っても二死一、三塁までチャンスは作った)、先発全員安打。

高校野球ではよく「どこからでも点が取れる打線」という言い方をされがちですが、もう気軽にそういうこと言わないでほしい。どこからでも点が取れる打線というのは、こういう打線です。

ほんこれ。

「出る杭は打たれる」ってことわざ、あるじゃないですか。
チームに主力選手がいると、松井選手みたいに5打席連続敬遠とか、されるじゃないですか(だいぶ古いな)。
でも、もし松井選手が9人いたら、どうします?敬遠できないですよね。敬遠しても意味ないんですよね。次の選手が打っちゃうから。ちょっと大げさですけど、分かりやすく言うとそんな感じ。すごいところポイントその1、敬遠できない打線。

次。
すごいところポイントその2「次の塁を狙う貪欲さ」です。25安打19得点てまあまあ効率いいじゃないですか。これは頭を使った走力ゆえだと思うんですよね(ホームランで一掃、という点の取り方ではなかった)。

大阪桐蔭は強打者が多いので、相手チームの外野がだいぶ深い位置で守ってるんですよ。そうしますと、それを逆手に取って、ちょっと打球が遅いヒットの時にもう一つ先の塁まで行っちゃったりするんですね。足ももちろん速いんですけど、ちゃんと相手の守備位置を見て、行ける時にガンガン行ってるわけです。
※今日8/16の二松学舎大付戦でも↑が証明されてしまいましたね。伊藤くんが2塁打3本ですよ(うち1本はエラー絡みで3塁まで到達)。

すごいところポイントその3、作戦面の積極性。大阪桐蔭の西谷監督は、盗塁やエンドランのサインをガンガン出してきます。そして失敗してもあんまり気にしない。淡々としています。失敗して怒られるとかそういう感じではない。

ということはですよ、大阪桐蔭の選手たちは、塁上の経験値がどんどん貯まってるわけです。なんというかね、塁上にいることに慣れている。だから冷静に次の塁を狙えるのかな、という気もします。
あと、積極性を失わない攻撃って厄介ですよね。ランナーを塁に出したら大人しくしていない、ということがバッテリーにとってのプレッシャーにもなるわけです。

「ただ打つ」だけではなくて、そういう土台があっての19点なわけです。

しかし、しかしですよ。本当にすごいのはこっちです。0点。
19点も獲ったら、ちょっとは油断するじゃないですか普通。
大阪桐蔭は普通じゃないですよね。だって油断しないんだもの。
すごいところポイントその4、油断しない、弛まない。

大差がついたところで、チラホラ控えメンバーに交代してるんですけど、その選手たちも弛まない。緊張してエラーとかもしない。
被安打2(うち内野安打1)、四球1、無失策って、どうやって点獲ればいいんですかね……。

そもそも、大阪桐蔭は大阪大会通して1失点なんですよ。1試合じゃないですよ、大会通してですよ。決勝の履正社戦が0ー7ですよ。
私は大阪桐蔭推しで試合を見ていますが、相手チームの心情を思うと正直、絶望しかありません。
(そうなると注目したくなるのは初戦。旭川大高3-6大阪桐蔭。旭川大高はかなり研究し尽くして臨んだんじゃないかなぁと思います。特に初回の攻撃が本当に素晴らしかった。たぶん大会通して「3点取った」旭大の評価はどんどん上がっていくんじゃないかな…春センバツの鳴門高校のように)

ちょっと話変わるんですけど、できる社会人って7割の力で仕事をしてると思うんですよね。突発的な事態に備えて3割の余力を残しておく。
大阪桐蔭のバッテリーを見ていると、そういう連想をしてしまいますね。
ランナーが出ていない時は7割。ランナーが出ると8割。ランナーが3塁に行くと9割くらいで投げているイメージ。全力じゃないという意味ではないんですけど、7割の全力、8割の全力、9割の全力。一つ上げられるギアを持っている感じ。それがコントロールできている感じ。

あと、忘れちゃいけないすごいところポイントその5。応援。
大阪桐蔭の吹奏楽がすごいっていう話は有名だと思うんですけど、

(YouTube見て……)

注目して欲しいのは、その選曲です。
めちゃくちゃ絶妙なんですよ!
1回は定番のTOINコール→サーカス・ビー。その後、なんとなく選手ごとの曲はありつつも絶対ではない。
チャンスにはウィリアム・テル多め。
リードした中盤にはYOASOBI メドレーやったり新曲メドレーやったり。
そして毎年「ここぞ」という時は「ここぞ」の新曲を演奏している。今年は鎌倉殿のテーマが多い気がします。
ちょっと嫌な流れが続いた中盤はもう一回TOINコールやって「よし、仕切り直し!」っていう雰囲気出してくるし、「あんたの花道」で雰囲気変えてくる時もありますね。今日は懐かしのUSAと銀河鉄道999もやってました。

日常生活でも音楽って曲によって、気分転換効果とかリラックス効果、集中効果なんかがあると思うんですけど、大阪桐蔭は「応援」でそれをやってきてる感じがします。強い。
今年はあと3試合ありますのでね(←決勝までいく前提)。ぜひ注目してみてください。

あと、すごいところポイントその6なんですけど、大阪桐蔭の選手ってインタビューの受け答えがいつも完璧なんですよ。普段から自分の考えをきちんと言葉にするということを日常的にやっていないと、ああいうふうには答えられないんじゃないかなぁ。
そういう考えが土台にあるからこそ、大差がついても弛まないプレーができる、ということなのかも。

私が大阪桐蔭のファンになったきっかけ、福井キャプテンが載っている野球ノートの本。すごいしっかりしてて、全若者は読んだらいいと思う↓

私が大阪桐蔭の選手たちを見ていて感じることなんですが、「優勝が目標」というよりは、「優勝できるチームになることが目標」なんじゃないかなぁと思っています。この違い、伝わりますかね?「優勝できるチームになる」ということは、自分たちにコントロールできないことはそれとして受け入れて、その上で自分たちがコントロールできることについては100%準備して、それを準備した通りにやれば優勝できる、と思えるところまで到達した上で試合に臨んでいる、ということです。

そんな高校生いる?って思うけど、大阪桐蔭を見てるとそうなんじゃないかなぁ……。妄想ですけど。優勝したら誰か、西谷監督にインタビューしてほしい。

以上です!

あ、あと、これ最後なんですけど、そしてこれがすごいところポイントと言えるかは人によるかもなんですけど、「地元の選手が少ない」ということについて、私が思っていることを書いておきます。

「地元だから行く」というのと同じくらいの温度感で「大阪桐蔭というチームで野球がしたいから行く」というのが尊重されて良いと思うんですよね。
人が決断した進路に外野がどうこう言う筋合いはない、と私は思っていまして。(家族とか関わりのある方が心配して言うのはまた別の問題として。)

これは野球に限らずですが、高校生が全国へ、もしかしたら世界へ羽ばたいて、なにが悪いことがあるのかと思います。むしろ中学生が「この道でやっていく!」と親元を離れる覚悟を持って選べる道があることは、素晴らしいことだと思います。まあ地元の人は寂しいかもしれないけど、本人の意思を尊重して外野はただ、応援したらいいんじゃないかな、と思っています。

そういう選手に選ばれるチームにも、選ばれるだけの器量があると思いますし。

私のスタンスはこれです。

さて、ここまで辿り着いた方はいるのでしょうか……
正直、選手一人一人語り始めるとまだあと半分くらい続きそうなんですけど、さすがにどうかと思うので、このへんでやめておきますね〜。
(優勝したら続きを書こうかな。)

お疲れ様でした!

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