【ネタバレあり!】『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』感想

『仮面ライダー50周年記念映画 仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』を見てきましたので感想を書きます。ネタバレとか配慮せずに内容にガンガン触れていますので未見の方はご注意ください。

 今回のストーリーは完全にオリジナルライダーの〈仮面ライダーセンチュリー〉が主軸でしたね。親と子、そして孫の関係がテーマというのはニンニンジャーを思い出しました。

 そしてもう一つ気になったのはセンチュリーに変身する百瀬龍之介とジョージ・狩崎の関係。親子ではないですが、二人とも「仮面ライダーを生み出した科学者」なんですよね。

 百瀬龍之介は自分が研究をしたいがために悪の秘密結社ショッカーに協力し、仮面ライダー1号を生み出した。しかし1号は龍之介の意思とは無関係に脱出し、ショッカーに抗う戦士となった。

 一方狩崎も(想像ですけど)正義のためとかではなく仮面ライダーが好きだからライダーシステムの研究をしてる(あの人、好きな仮面ライダーの初代が「人類の自由のために戦う」存在だったから人類の味方をしてるだけだと思う。自分が作ったドライバーでライダーになった人たちがそれぞれの正義のために仲間割れし出したら、それはそれで「龍騎みたいじゃないか!」って喜びそう)。

 龍之介は研究のためなら悪にも加担したけど、そこで生み出されたライダー1号は人類のために戦った。そのライダーを好きだからこそ狩崎は人類側に立って研究を行なっている。

 そして狩崎が開発したサイクロトロンドライバーで龍之介は息子とともに仮面ライダーになり、ショッカーが残した敵を倒し自分の過去に決着をつける。

 科学技術そのものには善も悪もなく用いる者次第だけど、龍之介が生み出した仮面ライダーという存在が善の意思を受け継いで狩崎へと引き渡した。

 百瀬親子以外に、こんなところでも「継承」のテーマを感じられたのが個人的にたまらなかったです。

 ところで藤岡真威人さんの本郷猛が本当に素敵だったので、1971年の本郷猛(藤岡真威人演)と2022年の本郷猛(藤岡弘、演)とか見たいんですけど、やってくれませんかね、東映さん!?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?