白人オトコは避けようとずっと思っていたとんでもない人種差別の件

元夫が東京で勤務していたアメリカ資本の証券会社には、アメリカ人の社員たちも数多く勤務していた。時は日本のバブル絶頂期で、アメリカからどんどん送られてくるアメリカ人たちは広尾や六本木などの会社に借り上げてもらった高級マンションに住んで派手に遊びまわっていた。

すべてのアメリカ人ではないだろうけれど、私が日本にいるときにまわりにいた多くのアメリカ人たち(白人)はたくさんの女の子たちと遊びまわり殿様のようにふるまっていた。多分アメリカに帰ればデート市場の低いカーストに属しているだろう的なさえない感じのオトコでもアメリカ人、白人というだけで日本では高いカーストに属してしまう。それを許している日本の女の子たちの責任でもあると思うけれど。

離婚の傷が浅くなっていくにつれてボーイフレンドがいてもいいかなと思えるようになってきた。

実はアメリカに渡る前に少しだけ付き合っていた日本のオトコがいたのだけれど、アメリカに来てからほどなくして別れることになった。離婚直後のリバウンドとしかいいようがない関係だったが、当時の私には必要なプロセスだったのだと思う。この付き合いによって離婚の傷が癒えることはなかった。

アメリカ生活による刺激や新しい出来事や人との出会いによって元気を取り戻していった。それにともない、ボーイフレンドがいてもいいかもと思えるようになってきた。

そんなときに脳裏によみがえってきたのが、アメリカで殿様生活を送っていた白人たちだった。そうだ!白人オトコと付き合ってはいけない!白人オトコは避けなくちゃ、と真剣に思っていたのだ。今にして思えば人種差別もはなはだしいものだ。

でも当時は、付き合うのならやはり日本のことがわかる日系アメリカ人がねらい目かも。チャイニーズやコリアンなどアジア系でもいいな、などと思っていた。

がしかし、日系アメリカ人や素敵なアジア人に出会うチャンスはまったくないままに、アメリカに移ってきてから1年がたとうとしていた。

おまけに私は基本的にオトコにもてない。デート市場では思いきり下層のカーストに属しているタイプなのだ。人生の中でもてたことはまったくなかった。おまけにアメリカでは英語がまともに話せないというハンディがある。なんとか短大の授業は受けているものの、ネイティブからみたら思いきり不自由な英語たった。

ボーイフレンドがいてもいいかもと思い始めたものの、ものすごくいたらいいなと探しまくっているわけではなかった。今のようにオンラインの出会いサイトなどもなく、出会いの場はパーティとか学校とか知り合いに紹介してもらう、などに限られていた。

そんなとき、最初のボーイフレンド、ロバと出会った。
彼はあれほど避けなくてはと、思いこんでいた白人だった。

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