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更年期から予防する子宮脱

若い看護師や介護士がびっくりするくらいの子宮脱がある高齢の女性が増えてきました。「子宮脱」は「骨盤臓器脱」ともいわれ、子宮を支えている筋肉や靭帯が緩んで子宮や膀胱が外に飛び出してしまう症状です。

この支持組織が年齢とともに緩んでくると、定位置から少しずつ下がってくるのです。

その高齢女性は70代前半。かなり脱出しています。ここまでになると、パットが擦れて出血したり排泄物で感染しやすくなります。また、歩行にも支障をきたして、生活がしにくくなってしまいます。
そのほか、頻尿や便秘、いつも陰部が気になりソワソワ落ち着きません。

出産や加齢で骨盤底筋は緩むので、子宮脱や膀胱脱はたくさん子供を産む人に多いと思われがちですが、昔はほとんどいなかったそうです。

それもそのはず、寿命の短さもありますが、そもそも昔は畳の生活で、家族分の布団の上げ下げ、拭き掃除、和式トイレなど、生活スタイルの違いがあります。常に骨盤底筋を鍛えている状態なので、下半身が鍛えられているんですね〜。

洋式の生活に慣れた私たちは、意識しないと防げないというわけです。
もちろん、今の医療では手術で飛び出た臓器にネットを掛けて引き上げるものもありますが、時間が経過するとまた下がってくる、血液循環が悪くなるなどのリスクもあります。そして、保険は利いてもやはり高額。
しばらくは動きに制限もかかるし、何より高齢になってからオシモの手術なんて私は嫌です。

ですから、予防!
まだまだ体を動かしたいから予防してます。
お勧めは、意識して肛門と膣を締めること。
呼吸と同じように「肛門!」「膣!」を思い出してキューッと締めることが予防です。

あ、そうそう…
「気をつけー!礼」という号令の時に踵をつけて90度にしますが、あれも肛門が締まります。
歯磨きする時、ドライヤーで髪を乾かす時など意識できます。
ぜひ試してくださいね。

毎日の習慣が10年後の体になる!
そう思うから私は続けます。どうしても忘れるのなら、時間を決めても良いですね。
現場で見ているから辛いのがわかります。
後悔しないように、どうぞお試しください。


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