かえでアリ

平日コダック休日ヤドン。すべてを忘れていくタイプの怠けポケモンです。感情が間欠泉。

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最近の記事

ミニ小説 プラスティック・ラブ(竹内まりや)

貴方がこの手紙を解読する日は来るのでしょうか。 変にプライドの高い貴方の事だから、決して誰かに渡して翻訳してもらったりはしないわね。 そう考えると好き勝手にペンを走らせる事が出来るわ。 いつだったか、私があの人と電話しているのを聞いて、日本語ってサムライみたいって言ったわね。なんて陳腐な表現だと思ったわ。 普段どれだけ映画理論や愛の詩について語っていたって、結局貴方も青い20代なのよ。 貴方の言葉の中で的を得ていた事と言えば、人生なんて所詮ゲームに過ぎないって事と、私は冷

    • ミニ小説 愛のコーダ(キリンジ)

      今、離陸待ちの機内でこれを書いています。 機内は人が忙しなく入ってきて賑やかだけど、飛行機の窓にはずっと強く雨が叩きつけていて、こんなに空って暗かったっけと思うほど、外はダークな色をしています。 何故か今、吉祥寺の喫茶店で、ラムココアを大人の味だねと言って2人で飲んだことを思い出しています。あの時は楽しかった。 あと、北海道旅行ではしゃいで食べた回転寿司も、2人で作ったハンバーグも、不思議なほど美味しくて、今は幻のようです。 こんなひどい雨の日は、君はいつも髪の毛を気にしてい

      • SNSやYoutubeをぼんやり見たりするのはただ単に脳が快楽状態なだけで、切れたら中毒になるタバコみたいなもの。 自分の心身に本当に心地良い状態は違う。大人には、自分にとっての本当の心地よさを知ってそれに忠実になるための時間が要る。

        • 人は何を働く原動力とするのか

          職場の先輩とブックカフェで話し込んでいて、「何を原動力として仕事をするか」という話題になった。 良い生活のため、家族を養うため、地位を築くため、名声を得るため、社会貢献のため、自己顕示欲を満たすため。 そういう話になった時、私は大学生の時に知ったシャネルの言葉が、とても自分自身にスッと入ってくる。 「優しさに包まれてする仕事なんて、本当の仕事じゃない。怒りがあって、はじめて仕事ができる」「怒り」。よくよく自分の心を掘っていったとき、カチンと当たるコアな部分だと思う。

        ミニ小説 プラスティック・ラブ(竹内まりや)

        • ミニ小説 愛のコーダ(キリンジ)

        • SNSやYoutubeをぼんやり見たりするのはただ単に脳が快楽状態なだけで、切れたら中毒になるタバコみたいなもの。 自分の心身に本当に心地良い状態は違う。大人には、自分にとっての本当の心地よさを知ってそれに忠実になるための時間が要る。

        • 人は何を働く原動力とするのか

          はじけろYea!素直にgood!トンチキジャニーズ台詞チャレンジ

          ジャニーズの魅力の一つ、トンチキ。 熟練のジャニオタの皆さんならご承知であろうが、ジャニーズを語る上では欠かせないだろう。勿論わたしも幼少期から親しんでいる。 端を発するは何を隠そう、若い男たちにショッキングピンクの袴とハチマキで大真面目に殺陣をさせるジャニーさんの美学だろう。(やべえ。。) トンチキの果たす役割は大きい。デビューしたジャニーズの方々はどんなにカッコつけていようが、道端の空き缶を蹴飛ばそうが紅に染まるほど雨に打たれようが、ファンは温かい目で見られる。誰し

          はじけろYea!素直にgood!トンチキジャニーズ台詞チャレンジ

          シンガポール暮らしのカラス

          シンガポールに来て気が付いた事。カラスが可愛いのだ。 体格はいたって小柄で、日本で見るカラスの三分の一くらい。黒くて嘴と脚がオレンジ色で、ひょっとして九官鳥?と思ってしまう。 マイナというらしい。名前も東南アジア人の元気な女の子みたいだ。 マイナの最大のチャームポイントは大きなおめめである。 まんまるな白目の割合に対して黒目がちいさく常にびっくり顔にみえる。ふざけているのかというくらいコミカルである。南国の鳥らしくマイペースで、人間たちにはお構いなしに自由にペタペタ走

          シンガポール暮らしのカラス

          シンガポールに来て気づいたこと。 出国前

          仕事でシンガポールに行くんだ、3ヶ月くらい。 そう言うとまわりに大概すごいねえと言われたが、ひとりだけ「シンガポールかあ、暑いね、もっと涼しいところの方がいいんじゃない」と返された。 本当にそう思う。ただでさえしょっちゅう微熱を出す自分が、常夏の国に合うわけがない。それに英語もまともに話せない。 いやだいやだと考えないようにしていたら、あっという間に時が過ぎて、出国の日になった。早すぎる。でも人生って本当そんなもんだ。目を背けたくなるものほど目の前に出てきて主張してくる

          シンガポールに来て気づいたこと。 出国前