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夏休みの日曜日、女ひとり、加茂水族館に行く

カメラを持っていれば何となく「その道の人」感が出ると信じて、Canonのミラーレス一眼カメラを握りしめる。


今日が日曜日だったことをすっかり忘れていた。そんな本日の目的地は加茂水族館
クラゲの水族館として一躍有名の水族館だ。

その水族館に、夏休み真っ只中、7月下旬の日曜日に、26歳の女が1人で水族館に行く。想像してほしい。私は修行にでも行くのか?

それでも、一度は訪れてみたかった場所。東北旅1日目、エビアンの夏休みの始まりです。

夜行バス上がりのルーティン

面構えがかっこいいね

東北に行けばまあこっちより涼しいっしょ、と、「関東は暑いんだから」マウントの気持ちで山形県鶴岡市に降り立った朝6時。なぜこんなに朝早いのか?夜行バスだからです。

朝6時、晴天、夏。日差しが容赦なく照りつける。早速帽子を持ってこなかったことを後悔した。じゅうぶん、いや、関東と違いないくらい暑い

とりあえずまずは、化粧をつけたままバスで寝てしまった(私は夜行バスでも容赦なく寝れるタイプです)ドロドロの顔を、トイレの洗面所でバシャバシャ洗う。

朝6時に駅の外に付いているトイレに入る人は誰もいない。助かる。隣のNewDaysが6時半オープンらしく、その店員のおばさんが一度訪れただけだった。

化粧と歯磨きを済ませるころには隣のNewDaysの開店時間になっていた。ちょうどいい、お茶を買おうと思っていた。顔がさっぱりすると、行動意欲も上がる。

加茂水族館に行くバスの時間は8時35分。つまり2時間ほど待つことになる。駅の待合室にぼーっと座り、7時前に重いリュックサックを背負って駅を出る。徒歩10分のスタバが7時オープンで、そこで時間を潰すことにしていた。

店内はドライブスルーもやっているため、早朝でも忙しそう

ちなみに私のリュックが普段から重いのは、知人の間では有名な話で、重さを確かめられては「これぜったいエビアンより重いよ?」とよく言われる。自分より重い荷物が背負えるわけがないし、私はそんなに軽くない。

いしかわゆきさんが旅で使われている無印のリュックを購入!

いざ、ファミリーだらけの水族館へ

加茂水族館のオブジェの奥には入館を待つ人々……

加茂水族館に向かうバスは、思ったよりも空いていた。

「え、これ、意外と混んでないんじゃない?」と期待したのも束の間、いざ到着すると入り口には長蛇の列が待ち構えていた。ファミリー客はみんな自家用車で来ていたのだ。

とはいえ、1団体の人数が多いから列が長く見えただけであり、実際入場までの待ち時間は5分もかからなかった。時刻は9時半。本当に暑い。関東にいるときと同じ量の汗を、山形到着後わずか3時間でかいている気がする。早く中に入りたい。

右奥からアシカがオウオウという鳴き声をあげている。ここにはアシカもいるのか。


中に入り展示スペースに入ると、最初に目に飛び込んだのは庄内平野の淡水魚たち。なるほど、メインのクラゲは最後に取っておくスタイルね。

子どもたちがたくさん

クラゲの展示数がすごい!

いよいよクラゲの展示へ。てっきりメインの大きな丸い水槽だけかと思っていたら、種類も見せ方もこんなにたくさんだとは……!

大学生がクラゲについて説明するコーナーもあり、とても充実していました。

筒状の水槽に並ぶクラゲたち
名前は忘れてしまいましたが、すごく特徴的な形
足絡まらないの?という客のことばを3回くらい聞きました
広告とかでよく使われるメインの水槽
迫力がすごい……

お昼はせっかくなのでクラゲの御膳をいただきました。どれも美味しかったのですが、味が淡白なのでご飯のお供としてはちょっと不向きかも。真ん中の透明な四角い器に入っている酢味噌和えで、白飯を消費しました。

手前の三連の皿に乗った調味料はどれもお酢が効いてて美味しかった!
海を見ながらの食事。海は底が見えるほどきれいでした!

加茂水族館は私が入場した後も混雑が続き、昼前には入場制限がかかるほど。

たしかに、規模感としては地元の水族館なのだから、これだけの人が押し寄せたら身動きが取れなくなってしまう。私も何度ファミリーとおばさんたちの合間を縫って突き進んだことか。


水族館はとてもたのしかった。大抵の時間をカメラに費やしているので、1人だろうが連れがいようがあまり関係なかった(いつも通り)。

再びバスに乗って鶴岡駅に戻り、酒田行きの電車を待つ。酒田に着きまた1時間、待合室で秋田行きの電車を待つ。

東北の人は暑さに弱いからだろうか、待合室と電車内は極度に冷え切っていた。長袖を羽織っても寒い。それに鶴岡から秋田まで3時間ほど耐える。


私は修行にでも行っているのだろうか?

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