2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況 7月17日公開

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1:6月の活動状況
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6月の活動状況では、ほとんどの項目で前月の割合を下回ったが、「内々定を得た(37.8%、前月比0.6pt増、前年同月比5.1pt減)」はほぼ同じで「入社予定先を決めて活動を終了した(44.8%、前月比21.7pt増、前年同月比0.6pt減)」は大きく増加した。
前年同月との比較では、経団連の指針の選考活動開始月であるにもかかわらず、「1次面接を受けた(33.6%、前年同月比7.8pt減)」「最終面接を受けた(39.3%、前年同月比6.2pt減)」がぞれぞれ減少した。選考中の企業の合否が確定したことで、多くの学生が内々定先の中から入社予定先を決定し、就職活動を終了したようだ。

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2:エントリー状況、セミナー参加やエントリーシート提出状況、就活費用
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6月の面接受験社数平均は1.3社で、前月に引き続き前年同月を下回った。
3月から6月までの面接受験社数平均の累計を見ると、2年連続で少しずつ減少している。
一方、エントリーシート提出社数と通過社数の平均の累計を見ると、それぞれわずかに前年を上回った。
内々定獲得社数の累計は2年連続で0.1ptずつ増加した。
個別企業セミナー参加社数の累計は前年を大きく下回っており、学生はその分の活動量をエントリーシートに注力することで、前年並みの内々定獲得に至ったと言えそうだ。
就活費用平均の3月~6月累計は9万9,277円で前年を7,370円下回った。就活費用の捻出方法を聞いたところ、41.4%をアルバイト代・給料から、37.3%を保護者からもらうお金から捻出していた。
今年から項目に追加した「奨学金からの充当」は6.1%だった。


6月時点の第一志望企業の就職活動進捗状況では、「入社することを伝えて就職活動を終了した」が全体で64.2%(前月の29.3%から2倍以上増加)となった。
「内々定を得たがまだ入社意思を伝えていない」の7.3%を加えた「内々定以降の段階」の割合は71.5%で、7割強の学生はほぼ就職活動を終える段階に達していた。
「内々定以降の段階」の割合は文理差が大きく、理系男子の83.7%、理系女子の77.5%に比べて、文系男子は64.1%、文系女子は67.0%で、男子の文理差は19.6ptあった。
文系女子の「内々定以降の段階」の割合は、5月の段階では文系男子の割合を下回っていた(女子から見た男女差-3.9pt)が、6月に入って逆転した(同+2.9pt)。

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4:就職活動の感触・就職観
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就職活動を始めた時点と現時点を比較して、就職活動に対する感触を聞いたところ、「思ったよりも楽」という回答が27.1%で、最も高い割合だった。
「厳しい(思ったより+思ったとおり、51.4%)」と感じる学生の割合はほぼ半分で、「楽(思ったより+思ったとおり、33.4%)」との比較では、「厳しい」が「楽」を上回った。
厳しいと感じる理由では、前年同様「なかなか内々定を得られない(57.5%)」の割合が最も高かった。

1日のうち、就職活動に割いている時間は平均で、「就活準備」に0.8時間(前月比0.2pt減)、「就職活動」に1.0時間(前月比0.3pt減)となった。
現時点で就職活動に不安が「ある」学生は28.1%で、前月より19.9pt減少し、3割を切った。
不安に思う要因では、「就職した後、きちんと務まるかどうか(39.3%、前月比13.6pt増)」や「現在の内々定先企業に入社してよいのか(33.1%、前月比9.5pt増)」が、前月から大きく増加した。
最も力を入れている就職活動の内容は「活動終了または注力していることはない(65.8%、前月比30.0pt増)」が前月より大きく増加して最も高い割合だった。

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5:企業選択のポイント
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現在の活動の中心については「大手企業中心(29.0%、前月比0.8pt増)」はほぼ変わらず、「中小企業中心(7.4%、前月比1.2pt減)」はわずかに減少した。
企業を選ぶときに特に注目するポイントは「自分が成長できる環境がある(38.5%)」が前月同様1位
だったが、2位は前月3位の「福利厚生制度が充実している(37.5%)」で、前月2位の「社員の人間関係が良い(34.4%)」
と入れ替わった。
他の項目については概ね大きな変化がなかった。

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6:内々定保有者の活動状況
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内々定を獲得した企業をひとり最大4社まで回答してもらい「社数」ベースで再集計したところ、企業の主な発見ツールでは「就職情報サイト(29.7%)」が最も割合が高く、「インターンシップ(16.6%)」「合同企業説明会(12.1%)」が、それに続いた。
入社予定先企業が初回接触前は第何志望だったかでは、「第一志望(34.7%、前年比1.0pt増)」はほぼ前年並みだったが、「第二志望(24.9%、前年比5.1pt増)」が前年より増加し、「それ以外(31.7%、前年比5.8pt減)」は減少した。
その企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングでは、最も割合の高い「1次面接~最終前面接受験時(22.5%、前年比3.7pt増)」とそれに次ぐ「インターンシップ(20.1%、前年比2.6pt増)」の割合がそれぞれ前年より増加した。

「入社予定先企業を選択したポイント」は「自分が成長できる環境がある(36.3%)」「福利厚生制度が充実している(33.0%)」「社員の人間関係が良い(28.4%)」がトップ3で、「企業を選ぶとき注目するポイント」と同じだった。
6月までに学生が得た内々定の「内々定を得た時期」を前年、前々年と比較したところ、「3月以前(15.5%、前年比3.2pt増)」「4月(26.6%、前年比4.5pt増)」の割合が2年連続で増加しており、年々前倒しになっている。
「入社予定先の内々定を得た時期」は、経団連の指針の選考開始のタイミングである6月上旬に3割前後が集中していたが(18年卒:34.2%、19年卒:29.1%)、今年(24.3%)はその傾向がやや薄まった。インターンシップに参加した企業からの内々定に絞ると「3月以前(28.5%)」と「4月(32.3%)」に6割強が集中していた。内々定先のインターンシップに参加した時期は多い順に2月(13.0%)8月(7.4%)1月(7.3%)だった。
内々定先のインターンシップに2回以上参加した場合の初回参加月は8月(3.5%)が最も高い割合だった。

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7:【理系】6月の活動状況
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理系学生に対し、これまでに推薦状を提出したか聞いたところ、提出したことがあるのは30.7%で、ほぼ前年並み(前年比0.4pt増)だった。
学部生が15.5%であるのに対し、院生は40.9%だった。推薦についての考えでは「第一志望の企業に推薦で応募できるのなら有効だと思う(39.3%)」の割合が最も高かったが、入社予定先企業に応募した方法では「自由応募」が82.6%(前年比2.0pt増)を占めた。
選考前に研究室で企業の方と接触したことのある割合は26.6%(前年比0.6pt減)で、接触した機会は「OB・OG訪問(52.4%)」が最も多く、次が「研究室ごとの個別企業説明会(37.7%)」だった。

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8:面接について
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個別企業セミナーに参加した企業から採用面接を受けるよう連絡をもらったことがある割合は45.6%で、うち38.7%は連絡をもらった企業の採用面接をすべて受験したと回答した。
面接を受ける前と受けた後での志望度変化を割合で回答した平均では、志望度が上がった割合は33.1%だった。
志望度が上がった理由では「話をしっかり聞いてくれた(39.1%)」「リラックスできる環境を整えてくれた(34.7%)」の割合が高かった。
面接で聞くのは不適切とされる質問について、聞かれたことがあるものを聞いたところ、「兄弟姉妹
や親族について(25.8%)」「両親や保護者の職業(22.7%)」の2つが比較的高い割合だった。

面接でよく聞かれた質問のトップ3は「自己紹介・自己PR(75.5%)」「当社を志望した理由(74.0%)」「学生時代に打ち込んだこと(73.4%)」だった。
面接経験者にWEB面接を受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答したのは前年を大きく上回る20.2%(前年比8.7pt増)だった。
WEB面接を受けたことがある人に、実施企業が増えたほうがいいと思うか聞いたところ、「思う」は42.7%で「思わない」の24.8%を大きく上回った。
WEB面接を受けて感じたことでは「交通費がかからなくてよい(55.5%)」「移動時間がかからなくてよい(47.0%)」の割合が高かったが、「通信環境に影響される(38.9%)」「目線が合わない・どこを見ればいいのかわからない(35.0%)」といった意見も多かった。

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