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【炎上必須】非オタクが語るプロメア

※物語の核心に迫るネタバレなし

「TRIGGERが、新作映画を出すらしい!!」ある友人が、意気揚々と僕に告げてきたのはもう2年前のことになる。

「激アツじゃん!絶対見に行かなきゃ!!」
マンガ・アニメ好きを謳いながら生きてきた僕は、それらしいリアクションを返してその話題を収束させた。

TRIGGER作品なんて、キルラキルしか観ていない。グレンラガンもどこまで観たか覚えていない。
“オタク的熱量”を持てない僕は、いつも浅い知識を盾にオタクのフリをして生きてきた。

時は過ぎて2019年6月。
Twitterを賑わせていた『プロメア』に少しだけ興味を惹かれ、映画館に足を運んだ。

笑ってしまった。

上映中、何度も笑ってしまった。

…『プロメア』は、決してコメディー作品ではない。地球規模の熱き戦いが主軸に置かれている。

…派手な演出を小馬鹿にしているわけでもない。TRIGGER演出の特色は、少なくとも知っているつもりだ。

では一体、何が僕を笑わせたのか。

一言で表すなら、この作品の熱量から来る「ワクワク」にやられてしまったのだ。

1.作品のシンボル「炎」に纏わる映像表現

小学生の頃、運動会の応援合戦で学んだ。
「燃え盛る、炎の色は何色だ〜!!」「赤〜〜!!!」

家族で鍋をつついている時、ガスコンロの炎を眺めて学んだ。
「温度が高くなると、炎は青くなるんだよ。」

プロメアで「炎」を観る。
「これは紫…?青緑…?」
ポリゴン調・パステルカラーをもって炎が描かれていた。
僕はこんな表現を知らない。でもその演出に違和感を覚えなかった。なんなら、見ていて熱さを感じるほどだった。

そして、作中に幾度か描かれる「灰」の表現。灰色の三角形が、宙に舞い少しずつ消えていく。
作品の本筋から離れたところで「綺麗だ…」と心を動かされた。

理解や想像の範疇を超えて襲ってきた「炎」に纏わる映像表現。ただただ心を奪われ、気付いた時にはもう口元が緩んでいた。

2.所狭しと襲い来る、怒涛の音楽表現

プロメアのオリジナルサントラ試聴版、初めの30秒でいいから聞いてみてほしい。
https://youtu.be/q9JRlo3XSOc

熱量が、すごい。

多重コーラスに伴い、強烈なインパクトを残すメロディーライン。劇場のスピーカーを通して耳に入ってくる音圧はたまったもんじゃない。

映画にも疎いエセオタクな僕には、安価イヤホン越しの音楽表現に満足しきっていたことに恥を覚えるほどの衝撃だった。

3.終盤に向けて、熱量を増していくストーリー展開

物語の詳細に触れることは控えるが、一言。
原作者、中島かずき先生の物語構成力は半端じゃない。

グレンラガン・キルラキルで獲得した期待を裏切らない。ファンはみなスタンディングオベーションだろう。

…後に中島先生のことを調べてみたら、僕が最も好きな映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』でも脚本を担当していた。

それは心を鷲掴みにされるわけだ。あっという間に2時間経っているわけだ。


映像・音楽・ストーリー。この熱量に充てられ続けた僕は、上映中も、映画館の外に出た後も、暫くワクワクから来る笑みを抑えることができなかった。

まとめ.プロメアの熱量に充てられて

映画を観終えた後、家に帰り、テレビを見て、少し酒を飲んでから布団に入った。
…時間が経っても、中々興奮が収まらない。

作品の魅力に心を揺さぶられ、誰かに語りたくなったのはいつぶりだろう。

広く浅くエンタメに触れてきた僕だが、一つの作品に深い愛情を持つことが苦手で、いつしか「オタク」になることを諦めていた。

作品への愛を言語化できる、本物の「オタク」になりたい。拙い言葉でも、自分が好きなものの魅力を語りたい。

そう思い立ち、本日からnoteの投稿を始めることにした。

誰にも読まれないかもしれない。はたまた三日坊主に終わるかもしれない。

それもまあいいじゃないか。鉄は熱いうちに打て、と言うものだし。

#プロメア #映画 #映画感想 #アニメ #日記 #コンテンツ会議

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