絵画だったら絵を直したいは失礼なのに、写真は何故安易に加工して良いと思うのか問題

まず、知っておいてほしい事は、カメラマンに対して、安易に「原寸大写真(生データ)をください」と言ってはいけないという事です。その理由は2つあります。

著作者である証明

第三者に提供した写真が悪用されてしまっていた時オリジナルの写真を相手に出されて「自分が著作権者です」と主張されると、対抗手段がありません。そのために、カメラマンは、よほどの事がない限り、オリジナルの写真を提供する事はありません。安易に生データをくださいと言う事は、カメラマンにとってタブーだと知っていただきたいです。

もちろん、ちゃんとした理由があって、大きな画像が必要な事もあります。そういうときは、用途と理由をちゃんと説明すれば、カメラマンの方で、どの程度の画像が必要か判断して、必要な大きさのものを提供できると思います。

そういう事は認知されていないと思うので、知っていただければいいなぁと思いました。

日常生活で生データが必要になる事はほとんどないので、どなたかに写真を差し上げるときでも、長い方で1000~1500ピクセルあれば十分綺麗だと思います。

②EXIF情報

厳密には、オリジナルデータじゃなくても付加されてる事もありますが、もう1つ。写真にはEXIF情報という、デジタルカメラで撮影した撮影条件に関する情報が一緒に保存されていて、撮影した日時やカメラの機種、絞り値(F値)、ISO感度、シャッタースピードなどなどの、いわばどうやって写真を撮るかのノウハウが一緒に保存されています

カメラマンが苦労して、独自の設定を見つけ出して、その人ならではの写真を撮れるになるまでには、何10時間、何100時間もかけているはずだし、この情報というのは、カメラマンによっては、本当に大事にしていて絶対に外に出さない人もいます。

一方で、写真の普及のために、ためらいなく設定を教えてくれる方もいらっしゃいます。ですが、それはあくまでもその人の好意です。それを知っておいてほしい。

プロはもちろんの事、ある程度一生懸命勉強してきたカメラマンであればあるほど、それはとても大事な事なのです。

ちなみに、表題の話は、あなたの写真を無償で使いたいけどこのままだと使えないので色調とか彩度とかトリミングの仕方とかを修正したいからオリジナルデータをください(要約)と言われて、昨日大ショックを受けたという話です(メディア関係の方ではない個人の方にです)。後学のためにも、この程度は書いても許されると思ったのでちょっと書いておきます笑 でも、これ以上具体的には、この話はあまりしないでおきましょう(;^ω^)

別に有名になりたいとか、そういうの全くないんです。だから、あなたの写真を使ってあげるよ、有名になれるのに貢献できるよと言われても困惑するだけなのです。

基本的には、見る人に楽しんでいただきたいし、それ以上に何の欲もないんです。まあ、あるとしたら、色々な人と仲良くして平和に暮らしたいというくらいです。あ、写真は上手くなりたい。野望はそれくらい。私の写真で、選手や親御さんが喜んでくれているのを見てるのが幸せの1つなだけで、まー、ほめてくれたらそりゃやる気は増しますけど、それを誰かに強いてるわけでもないのです。これからも、静かに生きていきたいです笑

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