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両手に薔薇

家まで1時間かかるんですけど、家に帰ろうと電車乗っていた時に。

途中で両脇に女性がきたんですよね。

2人とも美人で、道歩いてたら振り向くであろうという感じだったんですけど…。

私…ときめなかったんですよね。
ときめくどころか時間が経つにつれて
ため息が増えてきまして。

男としてそれでいいのか。

こんな、両手に薔薇という状況を楽しまなくていいのか?

みけ!!!!

と聞こえるんですが。

正直それどころじゃなくて。

2人とも寝て、僕の肩に頭のせてきたんですよねいや、確かに、私身長も高いので、いい位置に肩ありましたよ?

おもいんじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!

人間の頭ってこんな重いのかと。こんな細い2人でも頭だけは他と変わらないかと!

それ、電車乗ってから10分後の話ですから。

あと、50分私の肩にこの鍛錬は厳しくてですね。しかしながら、私も、親から教えられていたのでね?

女性は大切にしなきゃあかん。
50分耐えることにきめたんですよ。

ちなみに、私右肩亜脱臼何回もしていて外れやすいんですよね。

はずれたんですよね。
ここで、肩をいれて、女性を起こしていいものか安眠している、女性をここで無理矢理起こす方が罪ではないかと格闘していると。

奇跡的にはいったんですよ。

女性を起こすことなく。

残り10分くらいで着く頃には、ほとんどお客さんいなくて。

他に席空いているのに、僕の肩を借りた2人が座っている。

人口密度100を超えた状況で。

他人から見たら、

さ、三股???
みたいな状況ですからね。

最終的になんとか。目的地について、2人は何もなかったかのように去りました。

私は、30分後の戻る電車に乗って帰りました。

あぁ。いい匂いした。

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