見出し画像

猫田による猫田のための、六曜社。

好きだしまた行きたいと思っているけれど、
一度きりのままになっている喫茶店がいくつか、
いやかなりたくさんあって、
六曜社はそのうちの一つです。

一度きりしか訪れていないので、
私の中で六曜社は永遠に、
「一番素朴で美味しいドーナツの味がするドーナツの喫茶店」
として残り続けている。

好きだと思い続けていても、
また行かないとその気持ちは伝わらないので、
行ったところで伝わるとも限らないわけではあるが、
もう一度行ってこの好意をお金という形にして、
伝えなければと思っている。

それに、
「一番素朴で…喫茶店」という固定観念も更新したい。
また行ったところで改めて、
「やっぱり一番素朴で…ドーナツだなあ」って、
再認識して固定観念を再固定するだけかもしれない。
どちらにせよ行かないことには始まらないのだから。

六曜社という喫茶店は京都・河原町三条に位置している、
その地に古くから根付いてきた(に違いない)、
古めかしく、かつ洒落た喫茶店のことです。
私が行った時は店内喫煙可能で、
常連さんと思しきスーツ姿の男性や、
老紳士老人がゆっくりとくつろぐ姿が印象的でした。

と、ひとに説明するにはもっと必要な情報があるのだけど、
どうしても「一番素朴…喫茶店」と脳内変換がかかる。
ううむもどかしい。

だから、また六曜社に行きたい。
誰かに「一番素朴で…ドーナツ」を共有したいし、
私の固定観念に変化を及ぼすためにも、
また六曜社に行きたい。

他にも、
「やさしさでできたようなミルクスコーンのカフェ」とか、
「カヌレのおいしさを初めて知ったカフェ」とか、
「朝一に目を覚ますために行きたいカフェ」とか、
「常連さんと店主さんの軽快なトークがBGMなカフェ」とか。
探し出すと本当に際限がなくて困る。

この世には行きたいカフェが多すぎる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?