18-19シーズン 京都ハンナリーズ総括

西地区の2位争い、ワイルドカードの最後の枠をギリギリまで争いながら勝負所の試合を立て続けに落としてしまい、両方が手の中から落ちてしまう少し残念なシーズンであった。地元のチームということもあり、どこかに肩入れすることなく平たく見ていたとしても、やはり贔屓目というものがあったからこそ、こう思うのでしょう。

シーズン開幕まで、アーリーカップ不参加、さらにはジャカルタでの不祥事と順風なスタートとは言えなかった。他の関西の全チームが参加しているのに、出ないというのはいかがなものかと関西チームのブースターさんからはちらほら聞こえました。
不祥事の際は、もはや今シーズンのチームとしての活動を自粛すべきだという声も非常に多く見ました。その中でも、シーズンをしっかりと戦い抜いた選手たちは素晴らしかった。
地元のチームで今シーズン1番多く観に行ったチームだからこそかなり辛口になる気がする。

1. 集客数の圧倒的に弱さ
京都のプロスポーツ自体が非常に集客に苦しんでいると思うのですが、ハンナリーズの集客率の悪さは特に目がつく。サンガはまだJ2ですが、歴史のあるチームでそれなりの集客はできていると思う。かたや、ハンナリーズ。B1で、何なら昨シーズンはチャンピオンシップにも出場。今シーズンも選手を大幅に変更することなくシーズン開幕を迎えました。去年の期待値があれば、自然と入場数は上がるはず。結果として、上がるどころか総入場者数は下がる始末。地区上位、ワイルドカード争いにも関わるチームとしてこれは見逃せない事実です。入場者数も唯一2000人平均を越えない1890人と極めて厳しい、リーグ最下位18位。大問題ですよね、上位争いするチームやのに、、、。

個人的に思う原因はいくつかあって、特に思うのは他チームに比べてSNSの使い方が非常に下手。というか真面目すぎる。他チームに比べても明らかに更新頻度が低い。選手達のメディアへの出演情報もそこのメディアさんのリツイートで終わり、これどうなの?他力本願にも程がある。試合中のツイートも各クォーター終わりにスコアと真面目なコメント。現地に来れないブースターがリアルタイムで追えるツールとしての重要性をしっかりと理解した上でやってほしい。あとは、選手がゲームに出ない情報も全然出てこない。情報戦の一環なのかもしれないが、あまりにも状況が分からないことが多すぎる。お客さんファーストにしろとは言わんがそれにしてもあまりにも情報開示がされなさ過ぎた。

1番の問題は2階の指定席を作ってしまったこと。もちろん、2階の中央は自由席の中でも人気のスポットであるのは間違いない。じゃあそこを指定にしちゃおう、という考えは間違ってるんじゃなかろうか。実際、今シーズン2階指定席はほとんど席が空いた試合ばかりであった。そら、まー指定にして入らなかった分はそら入場数減るでしょう。これが1番の問題点であったと思うわけです。

2. 外国人依存度
これは正直どこのチームもそうなのかもしれませんが、京都は特にそこが目立った。シーズン終盤にかけて、順位争いが熾烈になるにつれて状況は悪化。利き手でシュートの打てない選手を強行で出場させたあの試合はドン引きした。同率で並んだ時のアドバンテージがなんとかって説明があったけど、選手の了解を経て強行しました。バカじゃない?そういう美談にすればなんとかなると思ったんやろね、くそったれ日本文化と思いますね。選手のマネジメントもコーチの仕事。その試合に関して言えば3人目の外国籍がなぜかベンチにもいない。お客さんは不思議がりますよね?自分もそうでした、こういう事態にならないように広報やそういう仕事があるんじゃないの?と思います。少し話が逸れました。それでは依存度を数字で見てみましょう。

京都ハンナリーズ(31勝29敗 西地区3位)
得点 77.4(9位) 失点 80.2 (14位)
3PA 22.5 3PM 7.4 3P% 32.9 (13位)
2PA 39.0 2PM 21.1 2P% 54.2 (7位)
FGA 61.5 FGM 28.5 FG% 46.4 (7位)
FTA 17.0 FTM 12.9 FT% 76.2 (2位)
ORB 6.8 (18位) DRB 25.8 TRB 32.5 (18位)
AST 19.0 (11位)

マブンガ

MP 38.3(1位)
PTS 21.6 (8位)
3PA 8.5 3PM 2.7 3P% 32.1
FGA 15.8 FGM 6.8 FG% 43.0
FTA 7.0 FTM 5.3 FT% 75.3
ORB 1.3 DRB 7.4 TRB 8.7
AST 8.5

サイモン

MP 37.3(2位)
PTS 24.3 (2位)
3PA 1.2 3PM 0.3 3P% 22.2
FGA 18.6 FGM 10.4 FG% 56.0
FTA 4.5 FTM 3.1 FT% 68.7
ORB 1.9 DRB 6.8 TRB 8.7
AST 2.2

マブンガ➕サイモン
PTS 45.9
3PA 9.7 3PM 3.0 3P% 27.2
FGA 34.4 FGM 17.2 FG% 49.5
FTA 11.5 FTM 8.4 FT% 72.0
ORB 3.2 DRB 14.2 TRB 17.4
AST 10.7

ここから外国籍への各スタッツの割合を出します。
PTS 59%
3PA 43% 3PM 40%
FGA 55% FGM 60%
FTA 67% FTM 65%
ORB 47% DRB 55% TRB 53%
AST 56%

各項目を見ても、半分以上がこの2人で占めていることがわかります。
中には50%以下の項目もありますが、ほぼ50%に近い割合だと出ています。

何よりも気になるのが、合計よりも2人の平均出場時間。
リーグ全体の1位と2位。まー大体どのチームの外国籍も30分以上出場してるんで
正直どっこいどっこいな気もするんですが、1、2フィニッシュで終わってしまったから、、、

38.3も37.3も40分のゲームやのに1-2分の休憩しかないってのは
NBAでもそこまで出場してる選手って多くないかなと思うんです。
やっぱり選手も1人の人間であって、タイムマネジメントもコーチの仕事やし。
って、さっき書いた気がする。まぁいっか。

京都のステップアップには、外国籍に続く、第3の選手が出てくることが急務ですね。

3. 会場内での演出等について
そもそもまず言いたい、箱が狭い。今の集客力では新しく大きなアリーナを。
っていうことにはなりませんよね。まずそこをクリアして欲しい。

アリーナ内の物販及び飲食物の販売がかなり寂しい。おそらく、使える調理器具等の規制があることが要因でしょう。かなり頑張って、スペースを確保している状況なので物販エリアも狭い。グッズ自体もかなり少ない、これは非常に寂しい。
現在ハンナリーズアリーナに関しては飲食物の持ち込みに対する規制がないので、持ち込みができることはありがたい。しかし、アリーナ内での収益を増やすためには、飲食物の充実も手を打たないといけないでしょう。定かではないのですが、記憶の範囲では確かアリーナ内の飲食ブースは3か4、うちアルコールの取り扱いは1箇所のみ。確か、生ビールと缶の氷結だけやった気が。アリーナ外には屋台村みたいなのがあるので、そっちでもある程度は購入できる。でも、外にもハイボールが売ってないんです。その辺の充実度は多分お金を落としてくれるかどうかにダイレクトに関係してくると思うので、ぜひ頑張って頂きたい。

グッズに関しては、惹かれるものが少ないんですよね。申し訳ないんですが、、、
選手の記録関係が更新された際に出てくるメモリアルシャツ。
これ、選手知らないとかまだバスケ見始めて日が浅い人にはハードル高いし、
日常使いができない。これはグッズを作る上で考えなくてはいけないことでしょう。
結構、この日常使いってキーワード大事やと思ってるんです。
バスケを部活で始めて、国内バスケよりもずっと長いことNBA追ってるんで、自分の好きなチームのアパレル買ってるんです。これ、ゲームウェア以外は全部普段使いできるんです。
街中、これ着て歩けるんです。自分の好きなチームの服着て、おしゃれもできるってファン冥利に尽きると思うんです。なんかやっぱり、その点グッズの展開は結構重要な改善点としてチーム事業取り組んで頂きたい。

ゲーム前、中、後。の演出については、まず前はあんまり印象にないし、多分やってることはどこのチームも同じかなと。選手入場前のチア、シーズン映像。このシーズン映像がなんだか少し安っぽい?かなり失礼な言い方なのはわかってるんやけど、1人1人が吠えるシーン的なんむっちゃ背景安く見えてしまって気になってたんです。
後、NBAで言うギブアウェイの時間?あのタオルプレゼント的な。あれさ、1階席に全然飛んでこないと思うの自分だけ?特に自分真ん中の方に良く座るんやけど、全然来ないんですよね笑 ほとんど2階席にいってる気がするんですよ、自分だけがそう感じてるだけかもしれんから、あんまり言わないようにしますね。
ハーフタイムの監督インタビューは、たまには選手インタビューにかわってほしいなー。

ここからはポジティブ要素を書いていきましょうかね。

1. 伊藤選手の成長

これは結構感じたんやけども、スタッツ見たらほぼ横ばいの成績なんね。
事故的なケガで欠場した試合もポロポロあったけど、出てる時の存在感はかなりあったんじゃないかなと感じました。外のシュートの向上がもう1段階ステップアップするための課題かな。加えて、メンタルもまだやっぱり波があるよね、若い。審判の笛にイライラしてる様子が結構頻繁に見えて、そのままフラストレーションファウルする。審判に文句言う。的なね。これほんま悪循環やったから、そこ若さやと思うから頑張って欲しいね。

2. アリーナ内のビジョン

宙吊りモニターことですが、これリーグ屈指のビジョンやと思うんです。
めちゃくちゃ見やすい、出場選手名、得点、ファウル数が両端に表示されながら、真ん中はライブ映像。他のアリーナは、背番号とファウル数のみの表示なんですが、ハンナリーズアリーナのビジョンはNBAのアリーナで見たビジョンと同じような感覚を覚えたので、最終どこのアリーナもこのビジョン導入して欲しいです。

3. ベテラン?の活躍
ベテランと呼んでいいのかわかりませんが、ベテランが今年はほんまによかった。
片岡、岡田、内海、綿貫などのベテラン。欲しい時にきっちりその仕事をこなせる、ゲームを落ち着けることができる。これは他チームでなかなか見ることのなかった良い点かなと感じました。

ちょっと長々書きすぎましたので、京都についてはこんなもんにしておきます。
長文、駄文すみません。

#Bリーグ #京都ハンナリーズ

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