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玉ねぎを煮詰めると(1/24-1/28日記)

1月24日(水)

「ポケモンスリープ」を始めた。私が寝れば寝るほどポケモンが育つみたい。すやすや眠るポケモンたち、かわいい。

「人生で初めてポケモンをやってるんだけど、ポケモンって楽しいね」と後輩に話したら「ポケモンスリープからデビューする人、あんまりいないですよ。」と言われた。


1月25日(木)

朝はオンライン会議に耳だけ参加しながら六本木を小走り。昼はデスクでおにぎりを頬張り、夜はホームで立ったままパソコンを広げる。これはよくない。

移動中の電車は束の間の休憩。瞼を閉じて、はちみつ色の猫が好きだと言った人のことを考える。

この前もその人が「玉ねぎを煮詰めたのを“飴色”って言うけど、もっと煮詰めると“クマ色”とか“ヒグマ色”って表現するんだよ。」と教えてくれた。

ちなみに、炒める前の玉ねぎは“ウサギ色”らしい。これは私が調べた。早くその人に教えてあげたい。

クマからヒグマはわかるけど、ウサギから飴、飴からクマは、さすがに突飛だ。ポケモンの進化よりむずかしい。

膝に乗せたカバンは、パソコンや充電器が入っていて、ずっしり重たい。この重みがはちみつ色の猫だったらいいのに、と思う。


1月26日(金)

満月の夜、目をしばしばさせながらこれを書いている。今朝はチョコラBBのいちばん高い瓶とヤクルト1000とエスプレッソを飲んだ。

デスクでヤクルト1000を飲んでいたら、隣にいた後輩が「それ寝る前に飲むやつですよ」と教えてくれた。


1月27日(土)

友達の結婚式。受付を任せてくれたので、ちゃんと華やかにしていきたいなと思い、着物にしてみた。薄い桜色の訪問着に、金色の刺繍が入った半衿や若葉色の飾り紐を合わせたら、桜餅のような色合いになった。

友達がとても綺麗で幸せそうで、みんなの祝福と愛に包まれていて、終始うるうる。

この先も沢山の幸福がふたりに訪れますように。スペシャルな1日を一緒に過ごさせてくれてありがとう。


1月28日(日)

今週気付いたこと。

どんなに楽しい仕事でも、お茶を飲んだり本を読んだり、お湯に浸かったりする余裕をなくしてしまったら、「楽しい」は「疲れた」に簡単に上書きされてしまうこと。

去年の夏に鴨川を眺めながら思い出したこと、今年は忘れないようにしたい。

毎日たっぷり日差しを浴びて、美味しいものをたくさん食べて、夜は夢も見ないで眠った。
朝は窓に柔らかい光が差し込んで、夕暮れ時は空が染まっていく。

当たり前だけど、1日は昼と夜だけじゃなく、グラデーションのような時間が存在していることを思い出した。

だから今日は1日、アイスを食べたり本を読んだりしてのんびり過ごした。今読んでいるのは、ソローの「森の生活」。

「森の生活」というタイトルだけ見ると静かで穏やかな文章を想像するけれど、冒頭の数ページからとても強い言葉。

働きづめの人間は、毎日を心から誠実に生きる暇などもたない。

「森の生活」H.D.ソロー(岩波文庫)より

ぐう、刺さる。

夢中になって没頭するのは楽しい、でもそれを継続していくためには休息が必要。大切なものを大切に出来なくなるような働き方はしたくない。手放すものも間違えたくない。

サステナブルな働き方、模索していかないと。

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