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123天文台通りの下町翁 雑記帳~くず餅の効能~

亀戸まで来ると天神様詣りと、どうしても外せないのが「船橋屋」で名物の"くず餅"を食べてお茶することだ。

プリっとした食感、黒蜜ときな粉が絶妙に絡まって、東海林さだお氏の食エッセイなら「地味な色したくず餅お嬢様だが、ツヤ肌は一級品。黒蜜ときな粉が縦糸と横糸になって、色合いこそ目立たないけれど、いな、むしろそれゆえに一層、微妙な風合いの織物になってお嬢様の慎ましさを引き立てる有り様!」をほんわかした漫画に仕立てることだろう。

決して派手な甘味ではないけれど、時々、無性に食べたくなる飽きない味わい。ヘルシー・スイーツでもあると、その効能をしきりに創業が文化二年(1805年)というから215年の老舗、船橋屋も宣伝していて、和菓子で唯一の"発酵食品"だということをいたく強調しているのだ。(https://www.funabashiya.co.jp/lp/)



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