見たい映画がたまっていた。なかなか映画館に出かける気分になれなかったが、しっかりどの映画館も感染症対策に努めているし、なんとしてでも文化・芸術・ライブスポットを応援したいので、昼間を中心に何ヵ所かで集中的に気になる作品を見て回る１週間にしようと心に決める。昨日が有楽町で「聖なる犯罪者」今日は、朝が吉祥寺で「KCIA」、次いで新宿で「心の傷を癒すということ劇場版」。

ジャンルにはこだわらず見たいものを雑食性で手当たり次第。梯子の合間に新宿では映画館の近くに、いかにも"サテン"の佇まいのする「西武」昭和39年(1964年)創業だから、かれこれ56年。

店内フロアはとても広い。かつてどの町にもあった喫茶店、サテンだ。ウエイターのおじさんも人懐こい、親近感漂うベテランで、サテン全盛期に戻れた感じだ。厨房も垣間見えるが給仕係と調理人の笑顔あるリラックスした空気でキビキビ働いていて心地よい。

客が去った後はボックス内、テーブルや席を徹底的にアルコール消毒して感染予防策もしっかりだ。良いなぁ、良いなぁ、また来ようなぁとひとりごちて安心感に満ちて映画館に向かった。

映画館、ライブ会場、劇場と飲食店は結び付いていて、人々の心と胃袋のなくてはならない栄養素として不可欠、町を町たらしめる重大要素だ。