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今年出会えてよかった本3冊-2022年1月〜4月-

2022年も3分の1が過ぎ去ろうとしています。あっという間ですね。
今回は、4ヶ月で今年出会ってよかった本3冊を紹介します。

1冊目:居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく) | 東畑 開人 

「ただ、いる、だけ」がどれだけ難しいことかを痛感しました。「いる」と「する」。「いる」があるから「する」ができるのだけど、ただ「いる」だけはこの資本主義社会では許容されない。

「ただ、いる、だけ」でいいと思える社会にするには?の「問い」を抱えるきっかけになった本です。考え続けたいと思います。

物語形式でわかりやすく、笑いあり涙ありで読めます。ケアとセラピーの違いも勉強になりました。

ケアは傷つけない。ニーズを満たし、支え、依存を引き取る。そうすることで、安全を確保し、生存を可能にする。平衡を取り戻し、日常を支える。
セラピーは傷つきに向き合う。ニーズの変更のために、介入し、自立を目指す。すると、人は非日常のなかで葛藤し、そして成長する。

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく) | 東畑 開人 

マンガ版も出てます。

2冊目:自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」 | 荒木 博行

タイトルの通り「自分の頭で考える読書」について書かれた本です。

・どんな本を選ぶか?
→「問いの発見」「答えの発見」「既知のリマインド」の3種類の本
・「具体と抽象の三角跳び」で、本のエッセンスを自分事化する
→ 本に書かれてある「具体」的なコンテンツを、知恵や法則として「抽象」化して、さらに自分自身に当てはまるように「具体」化して落とし込む(具体→抽象→具体)
・5つの読書の病を治療する
~「完読の病」「コミットメントの病」「積読の病」「実践の病」「読書時間不足の病」~
・本は読んでも読まれるな
~本を読むときは「狂7割・懐疑3割」~

自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」 | 荒木 博行

1冊目の「居るのはつらいよ」は、ぼくにとっては「問いの発見」の本。
「答えの発見」や「既知のリマインド」のビジネス書ばかり読んでいたと反省。哲学書など「問いの発見」につながる本も読みたいと思いました。

所々に出てくる荒木さんのイラストがかわいいです。

3冊目:世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考 | 深井 龍之介

コテンラジオの深井さんの著書。COTEN CREWとして、買わない理由はありません。

コテンラジオの深井さんの声がそのまま文章になった感じで、文章を読んでいるのに、深井さんの声が脳内再生される不思議な感覚でした。

「人は存在してるだけで、価値がある」「常識は時代によって変わる」

今生きている時代だけをみるのではなく、長い時間軸で俯瞰してみると心が楽になります。歴史上に名を残す偉人たちもみな悩んでいたし、名を残したのもたまたま。

存在しているだけで、何かしら影響を与えている。この考え方は1冊目の「居るのはつらいよ」ともつながり、腹落ち感がありました。

まとめ

以上、2022年1月から4月に出会えてよかった本3冊でした。
今年は「問いの発見」につながる本を選び、問いを深めたいと思います。


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