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GlobalFact10に参加して考えたこと

6月28日から3日間、韓国のソウルで行われたInternational Fact-Checking Network(IFCN)が主催するGlobalFact10というカンファレンスに現地参加してきました。参加する中で考えたことを何回かに分けて書いていきたいと思います。
今回はその第一回目として、GlobalFactのことや、その役割などについてご紹介します。

GlobalFactとは

GlobalFactは1年に1回、ファクトチェックに携わる人が集まり、取り組みや現在問題となっていることなどを共有したり、ネットワーキングを行う場です。毎年開催国は異なりますが、今回は10回目にしてはじめてアジアでの開催となりました。

オープニングのスピーチ。わくわくどきどきのスタートです。

GlobalFactの今と昔

私は2019年に南アフリカで行われたGlobalFact6以来2回目の現地参加でした。GlobalFact6ではファクトチェックに関してのトピックがほとんどだったことに対して、GlobalFact10ではファクトチェックに関連するメディア情報リテラシーに関するセッションも数多くありました。誤情報に関する取り組みは、ファクトチェックだけではなくメディア情報リテラシー教育も有効であるという世界の共通認識が生まれていることの表れであると感じます。実際に、ファクトチェックメディアがメディア情報リテラシー教育を行う例も数多くあります。

かくゆう私も、同じ法人ではないものの、メディア情報リテラシー教育を行う会社の代表であり、ファクトチェック専門メディアの理事を務めているので、この世界の動きを大変嬉しく歓迎しています。
ファクトチェックは大変意義のある活動です。しかし、誤情報に対して対処療法であり、ファクトチェックの結果をすべての人に届けることはできません。また、すべての誤情報をチェックすることもできません。だから、自分自身で情報を適切に取捨選択できるメディア情報リテラシーを一人ひとりが持つことが大切だと考えています。究極の理想を言えば、メディア情報リテラシーを持つ人が増え、ファクトチェックが必要なくなる世界になれば良いと思っています。 

世界各国の関係者との再会と出会い

世界には多くのメディア情報リテラシー教育関係者がいます。同じ目的を持って取り組んでいる人たちとの再会や出会いは何より嬉しく刺激になります。今回は昨年アメリカで行われたイベントで知り合った方と再会し、お互いに近況報告をしました。また、今回フィリピンの素敵な事例を知ったので、今度行われるオンラインイベントに参加させていただくことをお願いしました。
メディア情報リテラシー教育に携わるメンバーは、情報交換をするオンライングループを持っていて、国を越えて事例を共有したり、オンラインで行われるイベントに参加したりするなど交流しています。
こうしたオンライングループを利用しての交流も有効ではありますが、やはり直接会って話ができる機会は貴重で、その後のやり取りがスムーズになります。オンラインで気軽にコミュニケーションを取れる時代だからこそ、あえて直接会って話をすることの大切さを感じました。 

TOKYOMXテレビに取材協力

6月30日(金)のTOKYOMXテレビ「堀潤モーニングFLAG」でコメントをさせていただきました。日本では知名度がほとんどないGlobalFact10について取り上げてくださり嬉しいです。このような世界の動きを日本の方にももっと知っていただきたいと思っています。

次回予告

次回は、スペインやフィリピンで行われたメディア情報リテラシー教育の実践事例についての話を書こうと思います。次回もお読みいただいたら嬉しいです。

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