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パンダの足あと~その2の3:「路地裏の秋と暗室〜音だけの滝本晃司」(@名古屋・ロジウラのマタハリ春光乍洩/2012.11.25)

■初めてのコメダ、初めてのシロノワール

名古屋駅に戻ったのが、午後3時。
なんだかんだとちょうど良い時間だった。私はホテルでチェックインを済ませ、それからまた駅へと戻った。お土産選び。帰りの新幹線は早い時間だから、今のうちに。

買い物を済ませてホテルへ戻る途中、私はあるお店を見つけた。
『コメダ珈琲店』
今でこそ東京都内にも店舗数が増え、私の最寄り駅にも支店がある。けれどその当時は、そんなに無かった。吉祥寺にすら無かった。
けれど噂には聞いていた。あの“シロノワール”というメニューが、美味しいと。
入ってみるとちょうど空いた席ができたところで、すぐに座れた。注文はコーヒーとシロノワール。あえてミニを。

美味しい! 噂は本当だった。
あったかいデニッシュに、冷たいアイスクリーム。いっぺんに食べられるなんて、贅沢極まりない。
やっぱりノーマルサイズにすればよかったかなどと思いきや、これから私はライブの前に食事をする予定なのだった。

席が空くのを待っている人もいたから、食べ終わった後は早々に退店。私は一旦ホテルに戻り、今度は「ロジウラのマタハリ春光乍洩」へ向かったのだった。

■念願のライブご飯

『ロジウラのマタハリ春光乍洩』はアジア料理のレストラン。
ライブの時はテーブル類が外に出され、椅子が並べられていた。
こちらではライブ前に食事もできるということで、楽しみにしていた。

入場時チャージを払う際に、注文する。2~3種のメニューから選び、飲み物を受け取って、一旦席につく。そして出来上がったらカウンターに呼ばれ、そこで食事をする。
この時はタコライスを選んだ。
厨房に近い席にして、呼ばれるのをワクワクしながら待った。
私はタコライスを食べたことがなくて、この時が生まれて初めて。
この名古屋旅は、初めましての食べ物が多い。
まだお腹にシロノワールがいるけど大丈夫かな。残したくないな……などと考えたものの、杞憂だった。美味しくて、ペロリと平らげてしまった。
Twitterでいつも流れてくる、この店の魅力的なメニュー……ようやっと私は食べることが出来たのだった。

ライブはそれはもう素晴らしい内容だった。
真っ暗な中……自分を見失うほどの闇の中で聴く滝本晃司は、凄まじいほどにやさしい光だった。

(その2の4へ続く)

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