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パンダの足あと~その1の1:Gちくミニツアー(@奈良・囲炉裏ハウスなら座/2011.11.19)

■ならば!

Gちく……それは滝本晃司さんと知久寿焼さんのユニット。
東京でライブがあったのは、一番最近ので、私がライブ通いに復帰する前年(2010年10月28日下北沢CLUB Que)のこと。
2011年は、三重・静岡・岐阜・神戸・奈良だけ。東京では無かった。
三重と静岡は初夏あたりで、9月に発表されたのが、岐阜・神戸・奈良の三箇所。
知久さんのサイトの、2010年の告知記事では「恒例化するつもりはない」とのこと。もしかしたら東京どころか、今後はあまり観られないのかもかもしれない……えー、でも見たーい……。

「ならば、行こうじゃないか」

この唐突な決意。
これが私。

当時、周囲は知人がほとんどいない状態。夫が休めないから、ぼっちで行くしか選択肢が無い。
ちょっとさみしい。
だが、それでも観たいのだから仕方ない。

3箇所のどこに行こうかでしばし悩んだが(今だったら、全部行くとか言い出す)、告知時点で岐阜はすでに満席。神戸か奈良かで悩んで、土曜日であり且つ東京に近い方の奈良を選択した。
あと私事ではあるが、この年の春にちょっと大きな病気の告知を受けており(2021年現在完治済)、その手術が10月某日。そのための入院が、奈良のメール予約開始日の午後からとなっていた。メール予約は午前10時から。ならばメールを送ってから病院に行けばいい。
これで私は万全の態勢でメール送ることができる。これはもう、神の采配としか思えない。

ならば、行かねば。

メール予約日。
はたして私が送ったメールは無事に受理され、ありがたくも良番を携えて帰ってきた。
これで私は、生還しなければならなくなった(そうでなくても生きて帰れ)。勝たねばと、意気揚々と病院に向かったのであった。

■交通手段

往路 東京駅→京都駅 新幹線(ぷらっとこだま)
京都駅→近鉄奈良駅 近鉄京都線特急
復路 奈良駅→新宿駅 夜行バス
確か往復で2万円くらいだった。

宿泊は考えなかった。その会場であるゲストハウスに泊まることも出来たのに。
病み上がりだったというのもあるが、この頃は外泊することに何かしらの罪悪感があった。治療中ということもあり、お金をたくさん使うことにも抵抗があった。

JR東海ツアーズのぷらっとこだまは、こだましか使えないが、普通に新幹線に乗るよりも割安で利用できるプラン。
何しろ久しぶりの旅で、久しぶりの新幹線(20代後半で祖母の葬式の帰りに使って以来)なものだから、楽しもうと思った。

京都から奈良へは、近鉄の特急を利用。これは近畿日本ツーリストの店舗に赴いて、購入した。今回の遠征を決めてすぐ……わりと早い時期に買ったのだけど、今回これがおもしろいことになる。

帰りの夜行バスは、楽天トラベルで予約した。バス会社名は失念。23時に奈良駅前を出て、朝7時くらいに新宿西口に到着する便。隣に異性が座るのは避けたくて、せめて隣との間にスペースのある3列シートを選択した。8000円くらい。当時はそれを安いと思っていた。


(その1の2へ続く)

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