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パンダの足あと~その6の1:京都&名古屋 /2017.05.20~21)

■初めての“ぼっちde二都市間移動”

名古屋だけに行く予定だった。
2017年5月21日の“ロジウラのマタハリ春光乍洩”での滝本晃司さんのライブ。その前日には京都SOLE CAFÉでのライブも告知されていた。
滝本さんはツアーに出る時、このように金土か土日連続して予定を組むことが多い。
今回は両方とも行ったことのあるお店。名古屋は会いたいひとたちがいたから、選んだ。東京からだと気楽に行ける距離でもあるし。
けど、どうせ行くなら両方行ったらいいんではないだろうか。
ということは今回、遠征中に二都市間の移動が発生する。

実はこの前年の2016年11月に、広島→名古屋と二都市間を移動する遠征をした。この時は数人と一緒の移動だったから、ぼっち旅行ではなかった。
今回が初めての“ぼっち二都市間移動遠征”。
すなわち、“ぼっち de 二都市間移動遠征”。(わざわざ言い直す意味は無い)

やだー、ドキドキワクワクするじゃないの。

すでに名古屋への往復の夜行バスを予約していたから、往路をキャンセルした。さて。

■交通手段

行き 高速バス(バスタ新宿→京都駅)/6,370円
京都→名古屋 高速バス/2,500円
帰り 高速バス(京都駅→バスタ新宿)/3,600円

オール高速バス移動。
しかもこの回から金額を記録していたから、内訳がハッキリクッキリ。

まずは往路。これはJRバスを利用した。しかも昼の“昼特急”。
京都まではまたミルキーウェイEXを使おうと思ったのだけど、それだと3晩家を留守にすることになる。別に構わないと家族は言ってくれそうだけど、この時は避けたかった。
では新幹線……? けど一泊するから、予算的にそれは厳しい。実はその翌月には、初めての岡山行きが控えていた(じゃあ何で行くんだよ)(ライブがそこであるからだよ)。
そこで思い出したのが、昼特急の存在。
前に使おうと思っていたけど、遅延がこわくて使えなかった。
調べると新宿を7時50分に出て、15時には京都に到着する便があった(2021年1月現在は無い)。ライブは18時開場。3時間はさすがに遅れないんじゃないか?
またこの“昼特急”というバスは、夜間に“グランドリーム”という名前で走っている。夜間だけでは勿体ないから、昼間も走らせているという感じ。
つまり、快適は約束されたようなもの。
お値段は6,370円。安い。
前回は書き忘れたけど、グランドリームは2階だてバス。前回は2階の3列席に乗った。調べると1階にはトイレがあり、席数は8席だけ。これはもう絶対に決まっている。
(ちなみに2021年1月現在で調べると、車種が替わっている模様。席数も増えたりしている。新型車輌は4列だったり、これは後述するけどサイトに載っている座席表とは実際は異なっている場合がある)

これにしよう。
もし遅れてライブに遅刻してもそれでも行けばいいし、終演まで間に合わなければ、それはそれでネタになる。
それにPAやSAの昼間の様子が見られるのが、結構たのしみだし。

サイトで見ると席は“AB+C”で、出入り口に一番近い1階三列目のCは埋まっていてAは空いていた。その時に空いていた席の中から、私はこの列のB席を選んだ。

復路は、さくら観光バスの“ミルキーウェイEX”。前に京都へ行くのに使った、ゆったり設計のあのバス。私の中では“快適”というお墨付きのバスが、名古屋からも出ているのはうれしい。しかも楽天トラベルのクーポンなどがあり、3,600円というお値段。

そして京都→名古屋間。JRの在来線でも行けるけれど、こうなったらと高速バスを選んだ。JRバスの名神京都線。ゆったりでも何でもない、普通のバス。2時間半くらいだから我慢できるし、2,500円という値段には勝てなかった。

さて、次の課題は。

■宿探し

宿泊。
京都はホテル代が高い、というイメージが強い。
20代の頃に会社の出張でホテルを探していた時の印象、そのまんま。
今回は途中で移動があるから、新幹線+ホテルのパックが使えなかった(これはたいてい同一都市間の往復と行き先の宿泊のセット)。
さてどうするか……と開けたのは、楽天トラベル。日付、宿泊地などを入力して、検索。

あれ? 思ったよりも安い……?

ゲストハウスがたくさん出てきたからだった。

そうだ、これだ!

実はこの前年の広島では、ユースホステルに泊まった。
“女性専用”とされた鍵付きの大きな部屋を、簡単なパーテーションで仕切る。それぞれの“個室”のドアはアコーディオンカーテン、そしてベッドとテレビ、ライト、ロッカーなどなど。そしてその大きな部屋の中には、共有の洗面所とシャワー室、トイレがあった。
隣の咳払いやくしゃみ、歯軋りなどは聞こえる。けれどさほどイヤではなかった。それで2,500円くらい。とても清潔で快適だった。

考えてみたら京都だから、海外からバックパッカーがたくさん訪れているはず。もしかしたらゲストハウスも選び放題なのでは……と調べてみたら、案の定、膨大な情報量。
とりあえず決め事をして、条件を絞った。

・女性専用室があること(鍵付き)
・夜中の出入り自由(門限無し)
・シャワーも24時間使用可能

さらに“京都駅近く”で探した。翌朝の名古屋行きのバスが、京都駅朝8時半発だったから。
紆余曲折しながら行き着いたのは、京都水族館の近くにある『はる家 梅小路』。そこの女性6人部屋に空きがあった。3,240円(税込)。安い。

その頃の掲載写真だとよくわからなかったから、二段ベッドだと思った。うーん、寝返りで揺らしたら迷惑だよね。でもひと晩だけだし、もし寝付けなくても移動の高速バスの中でたくさん眠ればいい。
その外観の写真がすばらしかった。築百有余年の京町家四棟。
“百有余年”! 
ちょっとした不便さなど一気にどうでもよくなり、申込み。
チェックインの時間は、16時に設定した。

さて。行きの昼特急は、果たして遅れずに到着できるだろうか。
そもそも私は、新宿を7時50分に発車するバスに間に合うように、起きられるのだろうか......。

(その6の2へつづく)

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