パンダの足あと~その1の3:Gちくミニツアー(@奈良・囲炉裏ハウスなら座/2011.11.19)

■とりあえず奈良のうどん

濡れた靴下は早々に諦めて、腹ごしらえをすることにした。
この降りでは、行きたかった奈良公園にも行けない。鹿だって、雨宿りくらいはするだろう。バスで近鉄奈良駅まで戻った。

事前に『奈良 おいしいもの』で調べたところ、『うどん』がヒットした。
知らなかった。
駅前から伸びる商店街。この中に、事前に調べていたうどん屋がいくつかあった。実際に行った時の感じで決めようと思っていたが、一店舗めの「むぎの蔵」で足が止まった。
お昼のピークはとっくに過ぎていたせいか、ガラガラ。店員に促されるままについたのは、広いテーブル席。
ここでオーダーするのは決めていた。「大仏きつねうどん」。事前に検索した際、そのおあげが大きさに驚いた。ふだん「きつねうどん」はあまり食べないが、折角だからオーダー。

目の前に出された丼を見て、言葉を失った。
本当にでかかった。それでいてお値段は良心的。そして美味。
きつねうどんを美味しいと思ったのは、初めてだったかもしれない。

■そしてまたも遭遇

食べ終わって店を出ると、雨はやんでいた。
さて、会場に向かうか……と時計を見ると、もう15時半。開場は16時だから……思っていた以上に時間が無かった。早くバスに乗って行かねばならない。駅前の通りに出ようとしたらば……

またも人垣ができていた。

市内循環バスに乗るには、その時いた場所から広い通りを横断し、反対側に出なければならなかった。だから横断歩道に向かったのに、警官に行く手を遮られた。
「今は通れません!」
え……まさか……そういえば、集まっている人たちみんな、日の丸をパタパタ振っている……嗚呼、通行規制。

でも時間がない!

確かにそんな状態で、無理やり横断歩道を渡る度胸は無い。捕まって、夜のニュースに出てしまい、ライブどころの話ではなくなってしまうではないか。
待っていれば、御一行様も通り過ぎるのだろうけろども、それに思い至らずにあわてるところが、私という人間ですわ。
そこで私は、地下通路に入る入口を見つけた。降りてみると、反対側出口に出られる。私は一気に駆け抜けた。そこでは誰も私を止めなかった。ただ食べたばかりだったから、腹が重かった。
幸運なことにバス停すぐ前に出られ、停まっていたバスに飛び乗った。まもなく規制が解除され、すぐにバスは無事に出発。ホッと一息。
何とか会場に辿り着いた私が見たのは、会場の入り口でタバコを吸う滝本さん。間に合ったー!

まさかあの御一行に、こんなに影響を受けるとは思わなかった。
結局遅れることは無かったから、結果オーライ。むしろ忘れられないハプニングだった。

(その1の4につづく)

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