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楽曲コンペ:勝てるコードの考え 〜その1〜

天才的なイントロダクションのアイデアを持つ新人とのコライト作業中の出来事。楽曲の1部分でも斬新なアイデアがあると楽曲全体に新たな息吹をもたらす事もあり、楽曲をオーガナイズする事に拙い新人とのコライトであっても、充分意義があり、ある意味楽しい。

教則本やweb上にコード、ボイシングなどの情報は数多く出回ってますが、ここで言う理論は所謂、楽術的なものではなく私独自の楽曲採用を勝ち取る為のコードやボイシングの見解です。ご了承下さい。

コードとは和音でJ-POPの場合は4つのノート、または5つのノートにて構成されていく。それぞれの階層の持つ意味がとても重要で、コードの階層は以下で構成される。

・ルート(1度)ボトムス..Bassライン
・3度
・5度
・テンション

新人によくレクチャーするのは

・楽曲を創る際、ラフの段階から必ずハモりをインサート可能な箇所で入れる
・和音構成にコードトラック(3~5音)以外の1オクターブ下の音は入れない

の2点である。

1点目はJ-POPではハーモニーとコードの互換性がとても重要である。ハモり同時進行で入れ込む事でコード進行、ボイシングの違和感を回避する事が出来る。マトリクス上でもテンションコードと、メロ、ハモ絡みの確認が出来てとても良い。

2点目は「ルート(1度)ボトムス..Bassライン」はあくまでコードの一番下、という解釈のため。コードの1オクターブ下のルート(Bass)音が入る事で聴覚上のボイシングの精度が鈍る、という考えである。onコードの考えはひとまずここでは必要ない。

コライトパートナーへの最初のラフはコードとメロの2トラックしか求めない。このラフの段階で良い楽曲か否かの判断が出来る。逆にこの段階で刺さらないとアレンジを施した後にそれなりの楽曲には聞こえるが、刺さる曲には程遠くなる。

あまりにも奥が深い感覚なので、補足、詳細はまた次回「その2」で述べていく。


P.S.写真はiTuneのYouTube動画の音源プレイリスト。配信を考慮してwavデータを補間中。楽曲コンペでは採用された後の作業をスムーズに進行するために、歌入りデータ、カラオケデータ、ガイドメロデータ etc... はiTunesにドロップしておき直ぐサーチ(ソート)可能なコンディションにしておくと何かと便利だ。


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