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[イベントレポ] 日本在住シリア人が始める支援の輪 シリア北西部の被災者のための募金活動を通して

前回の記事で触れたのですが、私がモデレーターなど微力ながら関わらせて頂いたイベントについてあらためて記事を作成しました。

【募金プロジェクト「Japan Bridge 〜シリアに再建の光を〜」イベント】

僭越ながらモデレーターを努めさせて頂きました

12年前の東北大震災と奇しくも同日となった2023年3月11日、東京都渋谷区・恵比寿ガーデンプレイスタワー内のインキュベーターオフィスにて、先月2月6日に発生したトルコ・シリア大地震のための募金イベントが行われました。

イベントは地震直後から日本在住シリア人によって企画され、日本のボランティア団体や青年ボランティア団体なども巻き込み、ようやく実現に至ったものです。

会場は満杯で、各セッションの質疑応答も活発

プログラムは3つのセッションに分かれ、「シリアの国や文化の紹介」「シリア危機について」「募金プロジェクト・ジャパンブリッジについての説明」が行われました。登壇者は東京大学や早稲田大学、Big4コンサルティング会社に所属する日本在住シリア人のプロジェクトメンバーや、シリア危機に対応して継続的なボランティア活動を行ってきた日本のNGO団体の副理事などが務めました。

会場には約100名の観覧者が訪れ、国連UNHCRの青年団体・Youth UNHCRの代表の姿もありました。

トークセッション終了後には、会場内のバザーコーナーにて、筑波大学の有志によるシリアの先史についてのマンガや、シリア難民によるハンドメイド作品、シリア菓子などの販売も行われ、人だかりができていました。

詩の朗読を披露するマフムード氏

また、途中で会場には国連UNHCR協会の親善大使である詩人エミ・マフムード氏がサプライズゲストとして登場し、英語での詩を披露して頂きました。

募金プロジェクトは、シリア北西部の反政府地域の地震被災者で、国際団体が支援の手も差し伸べられない状況の中で苦しんでいる方のために、一時的で危険なテント生活からコンクリート造りのマンションに住まいを移ってもらうという内容です。

「Japan Bridge 〜シリアに再建の光を〜 プロジェクト」PR動画

12世帯が住むことのできる1棟のマンションには、日本とシリアを結ぶ架け橋という意味の「Japan Bridge(ジャパン・ブリッジ)」と名付けることは、シリア人のプロジェクトメンバーで早くから話し合われていたそうです。

このプロジェクトの目標が達成された後も、被災者のためにオンラインなどの人材教育での支援なども展開していきたいと考えているようで、「日本で安全な暮らしができている自分たちの環境に感謝しながら、祖国で苦しんでいる人たちを少しでも助けたい」という使命感や熱意を、プロジェクトメンバーの一人から窺い知ることができました。

募金は現在開催中のクラウドファンディングサイトや会場内の募金箱から行うことができ、これまでに85万円以上が集まっていますが、全体の目標額にはまだまだ程遠い状況ということで引き続き支援者を募っています。

【4/10まで】募金は下記のページより受け付けています


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