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飛翔

「ことばは沈黙に、
光は闇に、
生は死の中にこそあるものなれ。
飛翔せるタカの、虚空にこそ輝ける如くに」
-ゲド戦記の中に出てくる書物『エアの創造』より
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写真のカップは前に作って、もう手元を離れましたが、
昨日、読書していて、物語の中の最後の方に出てくる文章を読んでいて、ちょっと思い出してアップしました。
ル=グウィン作のゲド戦記Ⅰ
影との戦いという本。
ちょっと今頃気になり。
若いゲドは自分が生み出した影との戦いの旅に出る。
勝ち負けなく、自分の死の影と溶けあい統合する。
「自分の死の影に自分の名を付し、己を全きものとしたのである。すべてをひっくるめて、自分自身の本当の姿を知る者は自分以外のどんな力にも利用されたりすることはない。」

ずっと逃げていたものは、自分自身から。
影が自分だと受け入れ、光と影が統合する。
自分自身の、自分でも知らなかったネガティブな側面を知り、受け入れ本来の自分になるというのは、たやすいことではない。
けれども向き合うことで、ひとつひとつ人は成長していくのでしょうね。

お正月に読んでいた読書メモ
まだ少し続きます。

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