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UX Hackathon事例について調べてみた

先日、こんな事を書いたら思ったより反響を頂いたので、そもそも似たようなイベントって無いんだろうか?と思ってちょっと探してみました。

日本だと似たようなイベントはあまり見つからなかったのですが、英語圏で探してみたところ、似たようなイベントが見つかりました。例えば、つい先日2018年4月20日-21日にかけて開催されたUX Travel Hackathonがそのひとつでしょう。

このUX Travel Hackathonはkiwi.comというチェコ共和国の会社が主催していたようです。この会社が提供するのはSkyscannerのような航空機の検索サービスなのですが、面白いのは値段から検索出来ると言うところ。例えば今度の連休にどこかに行きたいと考えた場合に、予算から行き先を決めたい場合ってあるんじゃないかと思います。例えば、予算3万円以内で行ける場所のうちから行きたい場所を選ぶ、のようなユースケースかな。個人的には結構好きです、こういうの。

さて、そもそもこのUX Travel Hackathonがどういうイベントだったのかですが、金曜日の夕方から土曜日の夕方までの24時間でリサーチ、アイディエーション、プロトタイピング、ユーザテストなどを行っていたようで、チームは2-4人、異なるスキルセットのメンバーで構成されるそうです。そしてイベントの終わりにはプレゼンテーションがあり、優秀な発表には賞が授与されるようです。ちなみに、知り合いと参加する場合はその知り合いとチームを組むことも出来るそうですが、一人で参加する場合はイベント開始時にチームわけが行われるようですね。

想定する参加者はUXのリサーチ、デザイン、プロトタイピングなどのスキルを向上させたい人で、具体的には下記のようなものがあげられています。

・UXデザイナ
・UIデザイナ
・プロダクトデザイナ
・ユーザーリサーチャ
・プロダクトオーナー
・開発者
・UXプロフェッショナルを目指す人
・新しい物を作ること、新しい人に会うこと、UXスキルを向上させたいと思っているテクノロジー好きの人

さて、Hackathon内での作業の進め方として、基本としてデザインプロセスに沿って行われるとのことで、参加者はあらかじめデザイン思考やUXデザインんプロセスに関するブログ記事などに目を通して置くことが推奨されています。このあたり、いわゆるHackathonとはちょっと違った感じがしますね。

他の例だと、NYC OpenRecords UX Hackathonと言うイベントも過去にあったようです。

内容は上記で紹介したUX Travel Hackathonとほぼ同様。テーマがNYCのデータを使うと言う点でしょうか。というか、このイベントページを元に、UX Travel Hackathonを作ったのでは?とも考えられる文面ですね。

なお、他に似たようなイベントとしては Usabilathonというものがありました。

こちらもクライアントの課題を解決する1日のワークショップのようで、例えば前回のものではFacebookがスポンサーとなり 「アメリカ、日本、ブラジルの10代の若者向けの写真共有とメッセージングアプリを作りなさい」と言うお題が出ていたようです。このお題のため、既存アプリのユーザビリティ評価を行い、写真共有の意思決定プロセスを分析し、デザインモックアップ作成、ユーザテストなどの作成が行われていたようです。

なるほど調べてみると海外ではUX的な側面にフォーカスしたイベントが決行ありますね。とはいえ、個人的には企業が抱えている課題にコミットする点が面白さかなと思うので、こういった取り組みを面白いと思ってくれる企業を探すのが、まずは最初のハードルかも知れません。ということで、興味をもってくれた企業さん、もしくはそういった企業をご存知の方は紹介していただけると面白い事になるかもしれません。

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