デザインファームの作り方(3) 定款をつくる

さて、少し間が空いてしまいましたが会社の名前が決まったので登記手続を進めて行きましょう。なお、詳しくは後述しますが、少し間が空いたのはマイナンバーカードが届くのを待っていたためです。

とは言え、会社の作り方に関しては素人の私。そもそも何をすれば良いのか知るために会社設立に関する本を買ってみました。東京駅の丸善まで行って、会社設立に関する本をパラパラして、一番良さそうなものを買って帰ります。こういうことが出来るのがリアル店舗の良さですね。と言うことで私が選んだのが下記の本。

この本は会社設立に必要な情報(例えば会社を設立するために何を準備しなければならないのかとか何を決めなければならないかなど)が会社設立の手順に沿ってわかりやすくまとまっており、大きな助けになりました。

さて、会社を作るためにはまず、定款という物を作り、公証役場で認証を受ける必要があります。そして定款を作るために、いくつかの情報を決める必要があります。会社名は前回のnoteで決めましたので、他に重要な項目と言えば会社の住所、そして目的でしょうか。

会社の住所を決める

定款では会社の住所を決める必要があります。会社の住所をどこにするかというのは大事な問題ですよね。私の場合、当面はオフィスを構えず自宅で仕事をするつもりですから自宅住所を会社の住所としてももちろん良いのですが、会社の住所というのはWebサイトだったり、名刺だったり、契約書だったり、その他様々な媒体に記載する情報ですから、あまり個人情報をさらけ出したくない。

そこで、ひとつ候補になるのがバーチャルオフィスです。バーチャルオフィスに関してはメリット・デメリット色々あるようなので、バーチャルオフィスで登記することの是非については各人に判断して頂くのが良いかと思います。私が選んだのは、下記のバーチャルオフィスJPというサービス。初期費用が5250円かかりますが、年間契約すると月額480円ということで、郵便転送等の最低限の実用に耐えるサービス内容であることを考えると都内最安ではないかと思います。当面はここの住所を使って仕事して、会社を軌道に乗せ、ちゃんとしたオフィスを構えるのが目標ですね。

会社の目的を決める

定款には会社の事業目的を記載します。公序良俗に反しない限りは何を書いても登記そのものは出来るらしいのですが、将来的に銀行から融資を受けたり、取引先からの信頼を得るためには、この事業目的をある程度具体的に絞って書くのが良いとされているそうです。私の場合は下記のような内容としました。

(1) 新規事業、新規商品、新規サービスのためのリサーチ、デザイン、プロトタイピング、開発、運用、改善
(2) サービスデザイン、インタラクションデザイン、ユーザエクスペリエンスデザイン、ビジネスデザイン、戦略デザイン、組織デザイン、ビジュアルデザイン
(3)デザインリサーチおよびマーケティングリサーチなどの企画、実施、情報提供
(4) 各種セミナー、ワークショップ、イベント、研修等の企画、実施
(5) デザイン及びテクノロジー関連分野の研究、調査、情報提供
(6) 前各号に関する支援及びコンサルティング
(7) 前各号に附帯関連する一切の事業

基本的には、私自身のデザイン観がCIIDの影響を大きく受けているために、CIIDがやっているような事+私自身が興味のあることを一通りカバーするとしたらこんな感じの事業目的を書いておけば良いかな?という内容になっています。実際には将来的な展開も考えていくつかの事業目的を追記しましたがコアとなる部分上述した内容だと考えていただいて良いかと思います。

その他の項目について

あとは株式をどうするかとか、取締役をどうするか、公告をどうするかとか細かい事を挙げればキリが無いのですが、当面は私ひとりの会社だし、細かいところまで考えても仕方ないと思い、基本はテンプレ通りの定款とすることにしました。会社設立がprototypingでlearning by doingです。

なお、実際に定款を作成するにあたっては、会社設立freeeに大変お世話になりました。

このサービスは大変良くできていて、会社の名前や住所、目的などを入力するとMS Wordでダウンロードできる形式で定款を作成してくれます。私は基本的に、これで作成した定款を使いました。

定款の認証方法を決める

定款を作成したあとは、定款の認証方法を決めます。定款の認証方法には紙で認証する方法と、電子定款と言ってマイナンバーカードなどのICカードで認証する方法があります。電子定款のメリットは費用が4万円程安くなる事です。ただしデメリットとしてマイナンバーカードや、マイナンバーカードに対応したカードリーダ、Acrobat ProなどPDF作成ソフトが必要です。私はCreative Cloudのライセンスがあったので、特に追加の費用等は不要でしたがAcrobatを持っていない人には結構な出費かも知れません。検索するとAcrobat Proの体験版で電子定款を作成して認証を受けている人もいるようですが、それがAdobeのライセンス的にどうなのかは私には良くわかりません。

なお、余談ですが私の場合、マイナンバーカードを持っていなかったので、マイナンバーカードの発行のために1ヶ月程登記が後ろ倒しになりました。紙でやっても良かったのですが、4万円は大きい。

定款の事前チェックをお願いする

マイナンバーカードの到着を待つ間、作成した定款のチェックを公証役場にお願いしました。私の場合、会社住所は品川区ですが、公証役場はどこにお願いしても良いらしく自宅から近い公証役場を検索し、Webサイトに書いてある電話番号に電話し、定款の事前チェックをお願いしたいんですがとお願いします。そうするとメールで定款案を送ってくださいと言われるので、メールに定款案を添付して送付します。おそらく小一時間程度だったでしょうか、公証役場から電話がかかってきて、ここをこう直してくださいと丁寧に教えてくれました。

電子認証を行い送付する

事前チェックが完了したので定款をPDFにしてマイナンバーカードで電子署名を付けます。ちなみに私が利用したICカードリーダはこちら。

PDFに電子署名するやり方は下記のサイトが大変参考になりました。なお、このサイトには、電子署名する際に使用する方法が書いて居ませんが、設定画面からSignerdPDFを使用する設定を行う必要があります。

PDFが完成したら次はそれを公証役場へ送信します。同じく、下記ブログを大変参考にさせて頂きました。ただし、署名付与する際に使用する鍵を選ぶプロセスが飛ばされているので、そこだけ要注意です。

上記手続きが終わると、公証役場から認証が終わりましたと電話を頂いたので、公証役場にお伺いする日時を相談して、公証役場に行き、お金を払えば無事に定款認証完了です。

順を追っていけば、そこまで難しくありませんが、準備するものが結構あったりして手間がかかるなと言う印象です。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます!
16

デザインファームの作り方

2つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。